コラム

4月から品切れ状態! 7月入荷予定のウクライナワインをチェック

   

日本唯一のウクライナワイン販売店Vino Pioner(ヴィノ・ピオネール)では、スタッフが厳選したワインを、直接ワイナリーと交渉して輸入している。2022年4月からウクライナワインの品切れが続いていたが、同年7月初旬に8本のワインが入荷予定だ。

日本初上陸を含む8本のウクライナワインを、ワイナリーごとに見ていこう。

チザイワイナリーの2本

チザイワイナリーがあるのは、ウクライナ西部にあるカルパッチャ山脈の麓。山脈が雨雲や北西の冷たい風を遮ってくれるので、暖かい気候だ。ワイナリーはウクライナ独立後の1995年に建てられたが、この地域では17世紀からワインづくりが行われていた。

【公式サイト】Chizay

チェルセギ 2021

Chizay Chersegi 2021
ぶどう品種:チェルセギ・フューセレッシュ 100%
タイプ:白・辛口
アルコール度数:12%

キュベ 2018

エレガントな辛口の赤ワイン。品種ごとにオーク樽で熟成させてからブレンドしている。酸味と渋みのバランスが良く、果実味あふれるワインに仕上げており、余韻の長さも特徴だ。牛ステーキ、ラムチョップ、ゴルゴンゾーラチーズなどと一緒に。

Chizay Cuvee 2021
ぶどう品種:メルロー 70%、カベルネ・ソーヴィニヨン 20%、ピノ・ノワール 10%
タイプ:赤・辛口
アルコール度数:14%

スタホフスキーワイナリーの4本

こちらもカルパッチャ山脈の麓にあるワイナリー。スイス出身のテニスプレイヤー、ロジャー・フェデラー氏を破ったこともある、世界的なテニスプレイヤーのセルジー・スタホフスキー氏がオーナーを務めている。2018年がファーストヴィンテージだが、既に世界各地のソムリエから高い評価と信頼を得ているワイナリーだ。

【公式サイト】Stakhovsky

サペラヴィ エース 2018

ジョージア原産のぶどう品種サペラヴィ100%のワイン。濃厚で飲み応えがあり、適度なタンニンが楽しめる。スペアリブやバルサミコソースで楽しむ牛肉にぴったりな1本。

Stakhovsky Saperavi ACE 2018
ぶどう品種:サペラヴィ 100%
タイプ:赤・辛口
アルコール度数:13%

メルロー エース 2019

フレッシュさとストラクチャーのバランスの良さが楽しめる。鴨肉のローストや生ハムと楽しみたいワイン。

Stakhovsky Merlot ACE 2019
ぶどう品種:メルロー 100%
タイプ:赤・辛口
アルコール度数:14%

カベルネ・ソーヴィニヨン 2019

フレンチオークで18カ月熟成。たっぷりとした果実味と、滑らかなタンニンが楽しめるワインだ。合う料理は牛ステーキ、スペアリプ、キノコ料理。

Stakhovsky Cabernet Sauvignon 2019
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 100%
タイプ:赤・辛口
アルコール度数:13%

トラミネールオレンジ OW

年間1100本だけ生産されているオレンジワイン。フレンチオーク樽で熟成させ、辛口ながらもふくよかで上品な味わいに仕上げている。レバーのパテやフォアグラ、スモークサーモンやエスニック料理などとの相性が良い。

Stakhovsky Traminer Orange OW
ぶどう品種:トラミネール 100%
タイプ:辛口オレンジワイン、ノンフィルター
アルコール度数:11%

ベイクシュワイナリーの2本

産地であるミコライウは、オデーサの東に位置している。黒海沿岸のベイクシュ湾とドニプロ川の支流である、ベレザン川の河口に面したワイナリー。11haほどのヴィンヤードで、ぶどうの選別や圧搾、瓶詰めまで徹底的に手作業にこだわってワインをつくっている。今回の輸入で、日本初上陸となるワイナリーだ。

【公式サイト】Beykush

ティルティ・クルック 2021

ウクライナ唯一の土着品種である、ティルティ・クルックからつくられたワイン。海の恵みが感じられる美しくてエレガントなワインで、白身魚のムニエルや生ガキ、ブイヤベースと楽しみたい。

Beykush TELTI-KURUK 2021
ぶどう品種:ティルティ・クルック 100%
タイプ:白・辛口
アルコール度数:13%

シャルドネ 2019

樽熟成された、しっかりとしたコクのある白ワイン。クリーミーで滑らかな舌触りを楽しめるワインだ。グリルしたサーモン、エッグベネディクト、黒オリーブ、ナッツなどとの相性が良い。

Beykush Chardonnay 2019
ぶどう品種:シャルドネ 100%
タイプ:白・辛口
アルコール度数:13%

この記事は、2022年5月18日にウクライナワイン専門店「Vino Pioner」を運営するヘルムズと日本ソムリエ協会が開催した、ウクライナワインセミナーの内容を一部参考にしている。

品切れになるほど、昨今注目を集めているウクライナワイン。品質が高くユニークなウクライナワインを、売り切れる前に手に取ってみてはいかがだろうか。なお、売り上げの一部はウクライナへ寄付されるとのこと。

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About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ