コラム

日本で買える! 「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2022」の受賞ワイン

   

2022年で39回目を迎えた「インターナショナル・ワイン・チャレンジ(International Wine Challenge:IWC)」は、世界で最も権威のあるコンペティション(審査会)の1つとされている。審査結果に応じて、95~100点のワインに金賞、90~94点のワインに銀賞が与えられる。さらに、各部門において特に優れた金賞ワインには、トロフィーが授与される。

今回は、高得点(98点1銘柄、97点12銘柄)を獲得したワインの中から、日本で今、手に入るワイン、これから発売予定のワインを紹介する。

2022年はシェリー酒が高得点を獲得

今年はシェリー酒が高く評価された年となった。その中から、日本で取り扱いのある3本のワインを紹介する。

ボデガス・トラディシオン オロロソ トラディシオン V.O.R.S.

参考小売価格:調整中

今回、最も高評価となる98ポイントを獲得したのが、スペインのボデガス・トラディシオン(Bodegas Tradicion)が手掛けた「オロロソ トラディシオン V.O.R.S.(Oloroso Tradicion Vors)」。30年熟成させたシェリー酒だ。

日本酒類販売が輸入しており、現在は品切れ中だが、2022年10月~11月頃に再入荷され、ワインノマドなどにて販売予定だ。

エミリオ・ルスタウ アルマセニスタ・マンサニーリャ・パサダ・デ・サンルカール1/80

参考小売価格:4400円(税込、500ml)

セルヒオ・マルティネス氏率いるエミリオ・ルスタウ(Emilio Lustau)が、最優秀酒精強化ワインメーカー(Best Fortified Winemaker)を6年連続で受賞。エミリオ・ルスタウは今回、10銘柄が金賞を受賞したが、その中で最も高得点だったのが「アルマセニスタ・マンサニーリャ・パサダ・デ・サンルカール1/80(Manzanilla Pasada de Sanlucar Almacenista Cuevas Jurado, NV)だ。こちらは、ミリオン商事が取り扱っている。

さらに、同氏が手掛けた3銘柄「VORS ペドロ・ヒメネス(Lustau Pedro Ximenez VORS, NV)」「VORS アモンティリャード(Lustau Amontillado VORS, NV)」「アルマセニスタ・パロ・コルタド・デ・ヘレス1/22(Palo Cortado de Jerez Almacenista Cayetano del Pino, NV)」が金賞を受賞した。なお、「アルマセニスタ・マンサニーリャ・パサダ・デ・サンルカール1/80」と「VORS ペドロ・ヒメネス」の2銘柄は、トロフィーも受賞している。

デルガド・スレタ アモンティリャード ビエホ スレタ

参考小売価格:9900円(税込、500ml)

デルガド・スレタ(Delgado Zuleta)の20年熟成させたシェリー酒。「アモンティリャード ビエホ スレタ(Amontillado VOS Viejo Zuleta 20 YO, NV)」は、金賞に加えて、アモンティリャード・トロフィー(Amontillado Trophy)を受賞している。

こちらは、ラック・コーポレーションで取り扱いしている。

日本で買える高得点ワイン

シェリー酒の他に、日本で購入できる高得点ワインを紹介する。

レア・シャンパーニュ レア 2008

参考小売価格(2022年10月1日以降):3万6300円(税込、750ml)

名高いシャンパーニュメーカー、レア・シャンパーニュ(Rare Champagne)にて、過去40年間で12回だけつくられた、「レア」の名前が付いたシャンパーニュ「レア 2008(Rare Millésime, 2008)」。2020年から3年連続での金賞受賞となった。さらに、ヴィンテージ・クラシック・ブレンド・シャンパーニュ・トロフィー(Vintage Classic Blend Champagne Trophy)、シャンパーニュ・トロフィー(Champagne Trophy)、IWC チャンピオン・スパークリング・ワイン2022(IWC Champion Sparkling Wine 2022)を獲得している。

現在は日本リカーより販売されているが、在庫が残りわずかとのこと。気になる人は、早めに手に入れた方がよさそうだ。

テヌータ・ディ・カペッツァーナ ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ・リゼルヴァ 2014

参考小売価格:1万3000円(税別、375ml)

テヌータ・ディ・カペッツァーナ(Tenuta Di Capezzana)のデザートワイン「ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ・リゼルヴァ 2014(Vinsanto di Carmignano Capezzana Riserva, 2014)」は、2021年に引き続き高得点での金賞受賞となった。さらに、IWCチャンピオン・スイート・ワイン(IWC Champion Sweet Wine 2022)、イタリア・スイート・トロフィー(Italian Sweet Trophy)を受賞している。

日本では現在、スリーボンド貿易が取り扱い中だ。

ラ・シャブリジェンヌ シャブリ グラン・クリュ レ・クロ 2019

参考小売価格:1万780円(税込、750ml)

金賞に加えて、シャブリ・トロフィー(Chablis Trophy)を受賞した「ラ・シャブリジェンヌ シャブリ グラン・クリュ レ・クロ 2019(Chablis Grand Cru Les Preuses, 2019)」。輸入元のモトックスでは売り切れてしまっているが、取り扱いのある小売店などに在庫があれば購入可能だ。気になる人は、早めに手に入れておくといいだろう。

トルパドル・ヴィンヤード シャルドネ 2020

参考小売価格:7975円(税込、750ml)

オーストラリア・タスマニアの冷涼な地域で栽培されたシャルドネを使用した「トルパドル・ヴィンヤード シャルドネ 2020(Tolpuddle Vineyard Chardonnay, 2020)」は、金賞とオーストラリアン・シャルドネ・トロフィー(Australian Chardonnay Trophy)、オーストラリアン・ホワイト・トロフィー(Australian White Trophy)、タスマニアン・シャルドネ・トロフィー(Tasmanian Chardonnay Trophy)を受賞している。

こちらは輸入元のモトックスより発売中だ。2022年9月中旬頃に新ヴィンテージの2021年が発売予定とのことなので、飲み比べてみてもよいだろう。

この記事で紹介したワインは、輸入元の販売サイト、または取り扱いのある小売店などで購入が可能だ(2022年8月19日時点)。

IWCは、ワインファンから厚い信頼を寄せられているワインコンクール。高得点を受けたワインが気になる人は、早めの入手をおすすめする。

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About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ