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「カリフォルニアワイントラック」は、カリフォルニアワイン協会(CWI)が初めて開催した、消費者を対象としたイベントだ。2022年9月1日からスタートした「カリフォルニアワインマンス 2022」のイベントの1つで、同月11日にはYEBISUマルシェ、同月24日・25日には青山ファーマーズマーケットと、東京都渋谷区の2会場にワイントラックが出店し、サステナブルをテーマにしたワインが提供された。
カリフォルニアワインファンの裾野を広げることを目的とした、今回のイベント。魅力が詰まったその内容をレポートする。
「カリフォルニアワイントラック」のイベント概要
SDGsをテーマにした今回のイベントでは、サステナブル認証を取得しているカリフォルニアワインのみを搭載したワイントラックが出動。グラス単位でワインを提供した。
サステナブルワインがワンコイン
各日とも、それぞれ12アイテムのサステナブル認証を受けたワインが並んだ、カリフォルニアワイントラック。3日間の合計で、36アイテムが提供された。どのワインが出るのかはその日のお楽しみなので、毎日行っても楽しめる。
筆者が足を運んだ同年9月24日のラインアップがこちらだ。全種類を制覇したかったため、半分以下の量にしてもらったので量が少なく感じられるかもしれないが、実際はこの倍以上の量が提供された。
▼タンジェント ピノ・グリ 2019
▼トゥーミー・エステート ソーヴィニヨン・ブラン 2018
▼マックマニス ヴィオニエ リヴァー・ジャンクション 2020
▼ウェンテ モーニング・フォグ シャルドネ 2020
▼バレル・バーナー ダブルオーク シャルドネ 2021
▼カンブリア キャサリンズ・ヴィンヤード シャルドネ 2019
▼トリンケロ カリフォルニア・ルーツ ロゼ 2020
▼ボーグル・ヴィンヤーズ ピノ・ノワール 2020
▼アイヴォリー・バート ジンファンデル 2019
▼オークリッジ オールドソウル プティ・シラー 2018
▼アイアンストーン カベルネ・フラン 2020
▼ボーリュー・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン 2020
産地や品種、醸造方法、味わいが異なるワインが12アイテム並び、カリフォルニアワインの幅の広さが実感できるラインアップだった。
「カールスジュニア」とのコラボメニューも
青山ファーマーズマーケットでは、カリフォルニアワイントラックと並んで、カリフォルニア発のプレミアムバーガーレストランチェーン「カールスジュニア」のフードトラックも出店した。
会場では、ハンバーガーとのペアリングを楽しむ人の姿が見られた。また、サイドメニューとおすすめのペアリングも紹介されていた。
写真右がクリスカットナチョスと「トゥーミー・エステート ソーヴィニヨン・ブラン 2018」、左がマッシュルームローデットフライと「アイアンストーン カベルネ・フラン2020」。おすすめのワインとペアリングしても、自分で合うペアリングを探してみても楽しめる。
カリフォルニアワイン人気投票
最終日となる25日には、事前にオンラインで募集していたカリフォルニアワインの人気投票の結果が発表された。結果発表時には、来場した人に無料で試飲用のワインも振る舞われたという。
▼左が「飲んでみたいカリフォルニアワイン部門」で1位となった、「ピノ・ノワール ツバキラベル サンタ バーバラ カウンティ 2020」、右が「ジャケ買いしたいカリフォルニアワイン部門」で1位の「ジャガーナット カベルネ・ソーヴィニヨン 2019」
提供アイテムの人気投票も
また、ワイントラックで提供されたアイテムについて、「飲んで美味しかったワイン」のオンライン投票も実施された。まだ暑い日だったためか、白ワインが上位を占める結果となった。
▼「飲んで美味しかったワイン」の上位3位
1位:ケンダル・ジャクソン ヴィントナーズ・リザーヴ・シャルドネ 2020
同率2位:トゥーミー・エステート ソーヴィニヨン・ブラン 2018
同率2位:トレフェッセン エシュコル シャルドネ 2020
同率3位:クリンカー・ブリック ブリックス&ローゼズロゼ 2020
同率3位:ボーリュー・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン 2020
2位・3位ともに同率だったことから、接戦だったことがうかがえる結果となった。投票に参加した人に対しては、抽選で10人にカリフォルニアワインが当たるというプレゼント企画も実施された。
カリフォルニアワインファンの裾野を広げる機会に
ワインを味わって、ペアリングを体験して、投票に参加できる今回のイベント。ワイントラックのことを知らずに会場に行き、ついでに足を運んだという人も少なくはなかったようだ。品種名をよく知らないという人でも、参加して楽しんでいく姿が見られたという。
当日は、松木リエ氏などの有名ソムリエやインフルエンサーもスタッフとして参加しており、来場者と交流していたことが、カリフォルニアワインファンだけではなく、ワイン初心者でも楽しめるイベントにつながったのだろう。
カリフォルニアワインファンではない人でも、気楽に足を運びやすいイベントだったのは間違いない。次回の開催が待ち遠しいところだ。