フランス貿易投資庁-ビジネスフランスは2022年10月5日、東京都港区のレストラン「ひらまつレゼルヴ西麻布」を会場に、「シャンパーニュ マスタークラス&テイスティング」を開催した。
午前の部では、オー・ド・フランス(Hauts de France)地域にある6社のシャンパーニュ生産者を招いたマスタークラスを開催。午後の部では、日本未輸入品を中心とした試飲商談会が行われた。
その試飲商談会に参加した生産者の中から、今回はレヴェック・ドゥオン(Lévêque Dehan)について紹介する。
レヴェック・ドゥオンとは
レヴェック・ドゥオンは、自然とテロワールに敬意を払いながら、丁寧なワインづくりに取り組む小さなドメーヌ。その歴史は1887年に始まり、何世代にもわたって家族経営を続け、独創的でオリジナルなキュヴェをつくり上げて販売している。
今回の試飲商談会に生産者は来日していないが、担当者に話をうかがった。
右岸と左岸で個性や味わいの異なるシャンパーニュ
――ドメーヌの特徴を教えてください。
小さなドメーヌですが、マルヌ川を挟んで右岸と左岸に畑を所有しています。それぞれの土壌で栽培したぶどうからは、個性や味わいの異なるシャンパーニュが生み出されています。
右岸は主に粘土質石灰岩、左岸は白亜質石灰岩と粘土で構成されるなどテロワールが全く異なりますが、右岸は畑が南向きという点も大きく影響します。たっぷりと太陽を浴びるので、左岸で育てるぶどうよりもやや早く熟成します。そのため、右岸のぶどうは、左岸のものよりも3日ほど早く収穫しています。
――右岸と左岸、それぞれのぶどうから出来たシャンパーニュはどのように違うのでしょうか。
右岸の畑は日当りが良く、ぶどうもより成熟するため、それだけフルーティーで膨らみのあるシャンパーニュになります。左岸のものは、酸やストラクチャーがよりしっかりとしています。
右岸と左岸、それぞれ個性が出ているので、飲み比べてみると、好みの味を選んでいただけると思います。
――ドメーヌでおすすめのシャンパーニュは?
おすすめは、右岸の「アドレット ブリュット ゼロ」「アドレット エクストラ・ブリュット」、左岸の「ブラン ド ブラン」「ウバク ブリュット」の4本です。
「ブラン ド ブラン」はシャルドネ100%ですが、他の3本はシャルドネ15%、ムニエ70%、ピノ・ノワール15%と、全て割合が同じ。ドザージュ(補糖)の量を変えているだけですが、味が全く違うのです。
さまざまな味のシャンパーニュを揃えているので、ぜひ日本の皆さんにも飲んでいただけたらと思います。
「アドレット ブリュット ゼロ」(右岸)
タイプ:白、エクストラ・ブリュット
品種:シャルドネ15%、ムニエ70%、ピノ・ノワール15%
「アドレット エクストラ・ブリュット」(右岸)
タイプ:白、エクストラ・ブリュット
品種:シャルドネ15%、ムニエ70%、ピノ・ノワール15%
「ブラン・ド・ブラン」(左岸)
タイプ:白、ブリュット
品種:シャルドネ100%
「ウバク・ブリュット」(左岸)
タイプ:白、ブリュット
品種:シャルドネ15%、ムニエ70%、ピノ・ノワール15%
【シャンパーニュ試飲商談会レポ】
①オー・ド・フランス地域のシャンパーニュが集結!
②メテイエ・ペール・エ・フィス|ユネスコに賞された独立系の生産者
③ダニエル・ジェルボー|甘さ控えめ、スイーツにぴったりのドゥミ・セックが人気