気兼ねなく飲める家飲みならともかく、フォーマルなパーティやステキなレストランでは、エレガントにワインを楽しみたいものだ。
今回は、スマートにワインを楽しむため、ぜひ知っておきたい飲み方に関する6つのマナーを紹介したい。
マナー1. 注いでもらうときにグラスを持たない
ワインを注いでもらうときにはグラスに手を触れないように。レストランでソムリエに注いでもらったら、視線を向けて「ありがとう」と伝えてみてもいいだろう。
マナー2. グラスの持ち方
テイスティングの際には脚(ステム)を持って、色の変化や粘り具合を観察する。
実際に飲むときにも、ステムを持った方がエレガントに見えるし、手の温度がワインに伝わらないのでいいような気もする。けれど、この飲み方を「良し」としている国は少ない。
正解は、グラスを持つときには脚(ステム)ではなく、ボウルを持つこと。これは晩さん会などで採用されている国際的なマナーだ。
ただし、アメリカでは「白ワインやシャンパンはステムを持つのがいい」と言われており、赤ワインでもステムを持つ女性が多い。
従って、結局は周りの人のやり方やTPO、グラスの持ちやすさに合わせて飲み方を変えるのが良いだろう。ステムを持つ場合もボウルを持つ場合も、小指を立てるのは卑猥に見えるので厳禁だ。
また、グラスをテーブルに置くときには音が鳴らないように静かに置こう。
マナー3. 乾杯の仕方
上質なグラスほど、薄く繊細にできている。乾杯をするときには、ビールジョッキのように激しくぶつけるのはもちろんNG。軽くグラスを傾けたり、目線まであげて乾杯をしたりといった方法が一般的だ。
だが、ごく軽くグラスを合わせて、ワイングラスが出す音色を楽しむのもよい。そのときには相手の目をしっかり見るようにしよう。
マナー4. 自分で注がない
ワインがなくなったら、ソムリエを呼んで注いでもらおう。自分で注ぐのはもちろん、目上の人に注ぐのもNGだ。
また、女性はワインボトルに手を触れないようにしよう。重たいワインボトルを女性に持たせると、一緒にいる男性の評価を落としてしまう。
マナー5. グラスで口をつける場所
ワインの飲み方として、グラスをできるだけ汚さないように、グラスの同じ場所に口をつけるようにしよう。これは口紅の付いていない男性でも同じことだ。
女性の場合は、グラスについた口紅をいちいち拭く必要はない。とはいえ食事の前にティッシュなどで口紅を抑えておき、あまりグラスに口紅が付かないようにしたいところだ。
マナー6. ワインを飲む順番
食事中に白ワインと赤ワインの両方を楽しみたいのなら、まずは白ワインから。軽いものや若いワインから頼み、重いものや熟成されたワインに移っていこう。
食後は甘口のワインやシェリー酒、またはウィスキーやブランデーなどのアルコール度数の高いワインでしめるのが一般的な飲み方だ。