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ワインのお供といえばチーズ。しかし一口に「チーズ」と言っても、その種類はワインに負けず劣らず多彩だ。その中から、手持ちのワインにぴったり合うチーズを探すのは至難の業だろう。
そこで、先日はチーズの種類別にオススメのワインを紹介 したが、今回はワインに使っているぶどう品種別にオススメのチーズを取り上げていきたい。
海外情報サイト「His and Her Wine」の「Wine and Cheese Pairings」 を参考に、ワインのぶどう品種別に相性の良いチーズをご紹介しよう。
ソーヴィニヨン・ブラン
フランスのボルドーやロワール川流域で多く栽培される白ワイン用の代表的なぶどう品種だ。酸味が強くフレッシュ感があり、チーズはもちろん生ガキなど魚介類とも相性が良い。
ソーヴィニヨン・ブランを使ったワインに合うチーズは――
シェーブル / アジアーゴ / ゴーダ / グリュイエール
ピノ・グリ
ピノ・ノワールが灰色に変化した変異種で、フランス・アルザス地方で多く栽培されている。辛口でコクのある白ワインに仕上がる。
ピノ・グリを使ったワインに合うチーズは――
マンステール / ゴート / ゴーダ / エダム
ピノ・ノワール
フランス・ブルゴーニュ地方原産の赤ワイン用のぶどう品種。渋みが少なく、軽い口当たりで、ライトボディの赤ワインに多く用いられる。
ピノ・ノワールを使ったワインに合うチーズは――
ゴーダ / フェタ / スイス / ポール・サリュー
ジンファンデル
アメリカ・カリフォルニア州で多く生産されているぶどう品種。収穫時期によって香りや酸味が異なり、ロゼからフルボディまで、さまざまな赤ワインに用いられている。
ジンファンデルを使ったワインに合うチーズは――
チェダー / シープ / ブルー / フェタ
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界中で生産されている赤ワイン用の代表的なぶどう品種。タンニンが豊富で酸味と渋みのバランスがよいため、高級なフルボディの赤ワインによく使われる。
カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったワインに合うチーズは――
ブルー / ウォッシュ / カマンベール
グリューナー・ヴェルトリーナー
オーストリアの代表的なぶどう品種。酸味と爽やかな柑橘系のアロマが世界的に人気を博し、やや辛口の飲みやすい白ワインが多く製造されている。
グリューナー・ヴェルトリーナーを使ったワインに合うチーズは――
マンステール / ゴート / ブルー
リースリング
ドイツで最も多く生産されている白ワイン用のぶどう品種。芳醇な香りとハチミツのような甘みから甘口に仕上げられることが多いが、近年は辛口のワインも多く製造されている。
リースリングを使ったワインに合うチーズは……
コルビー / ゴーダ / ブリー / ブルー
メルロー
フランス・ボルドー地方発祥の赤ワイン用ぶどう品種。フルーティーな香りとまろやかな味わいが人気の品種だ。日本でも山梨県や長野県などでメルローによる高品質なワインがつくられている。
メルローを使ったワインに合うチーズは……
ゴルゴンゾーラ / ブリー / カマンベール / チェダー
シャンパン
フランス・シャンパーニュ地方で生産されるスパークリング・ワイン。主にシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3つのぶどう品種からつくられ、きめ細やかな気泡と爽快な口当たりが特徴だ。
シャンパンに合うチーズは――
ボーフォール / コルビー / エダム / ブリー
ワイン同様、奥の深いチーズの世界。ワインを選んでからチーズを選ぶもよし、その逆もまたよし。あなた好みのワインとチーズのベストな組み合わせを、ぜひ見つけてみよう。
参考:ワインに合うオススメチーズ
シェーブル
ヤギの乳から作られるチーズ。独特の強い酸味と柔らかい食感が特徴
アジアーゴ
イタリアの代表的なチーズ。軽い酸味があり、しっとりとした口当たりだ
ゴーダ
オランダ発祥のセミハードタイプのチーズ。豊かなコクと癖のない味わいで日本でも人気
グリュイエール
チーズフォンデュなどによく使われるスイスの代表的なハードタイプ・チーズ。軽い酸味とクリーミーな味わい
フェタ
羊やヤギの乳から作られるギリシャの代表的なソフトタイプ・チーズ。ねっとりした食感と強い塩味が特徴
スイス
エメンタールチーズなど、スイス発祥のチーズの総称。癖が少なくシンプルな味わいで、「チーズアイ」と呼ばれる穴が開いている
ポール・サリュー
フランス原産のセミハードタイプのチーズ。表皮がオレンジ色で、やや強めの塩味とモチッとした食感がある
マンステール
フランス原産のウォッシュタイプのチーズ。オレンジ色の皮膜があり、熟成による強い香りがあり、ねっとりとしたクリーミーな味わい
エダム
オランダの代表的なハードタイプ・チーズ。輸出品は表面にワックスがコーティングされているため、日本では「赤玉」と呼ばれている。マイルドな風味でクセが少ない
ブルー
チーズ内部にアオカビを繁殖させて作るナチュラルチーズ。強烈な風味と濃厚な味わい、強い塩味が特徴で、ゴルゴンゾーラをはじめ多くの種類がある
ウォッシュ
塩やワイン、ブランデーなどを吹き付けながら熟成させるチーズ。強い香りを放つ表皮と、クリーミーな内部のコントラストが魅力
カマンベール
フランス原産のチーズで、表面に白カビを繁殖させて作られる。非常に柔らかく、上品な味わいから「チーズの女王」とも呼ばれている
チェダー
世界で最も生産量の多いイギリス原産のセミハードタイプ・チーズ。癖のない風味とコクのある味わいで、さまざまな料理に使われている
シープ
その名の通り、羊の乳を原料として作られるチーズ。独特の風味と香り、強めの塩味が特徴
コルビー
アメリカ北部で多く生産されているセミハードタイプのチーズ。レッドチェダーのような濃いオレンジ色と程よいコクを持つ
ブリー
カマンベールと同様、白カビを使ったフランス原産のチーズ。クセが少なく濃厚な味わいで、「チーズの王様」とも称される
ゴルゴンゾーラ
イタリアを原産とするブルーチーズの代表格。内部に走る筋状のアオカビと強い香りが特徴。パスタやリゾットなどの料理にも多く使われる
ボーフォール
フランス原産のセミハードタイプのチーズ。フルーツやナッツのような複雑な風味とほのかな甘みがあり、チーズフォンデュなどにも用いられる