「百薬の長」とも言われるお酒。その中でもワインは、健康効果や美容効果が注目を集めている。
とはいっても、カロリーが気になってしまう人もいるはず。ワインを飲むときにカロリーのことをどれくらい気にしたらいいのだろうか?
ワインは100mlで73kcal程度
お酒はアルコール度数が高いものほど、カロリーが高くなる。厚生労働省によると、ワインの場合は赤・白・ロゼに関わらず、100mlで73kcal程度だ。
お店で出されるグラスワインは、1杯90~125ml程度なので、1杯66~91kcal程度だと考えていいだろう。720mlのワインボトル1本で526kcal程度だ。
シャンパンやスパークリングワインは、100ml当たり100kcal程度とカロリーが多めになっている。
ちなみに、ほかのお酒のカロリー(100ml当たり)は、次のとおりだ。
・ビール:40kcal
・日本酒:109kcal
・焼酎:146kcal
・梅酒:156kcal
・ビール(発泡酒):188kcal
・ウィスキー:237kcal
アルコールのカロリーは“エンプティカロリー”
ワインに限らず、アルコールのカロリーは “エンプティカロリー”なので、実は太りにくい――そんな話を聞いたことがあるだろうか。
エンプティカロリーとは、カロリーがエンプティ(空)という意味ではなく、脂質などの栄養素が含まれていないということ。お酒を飲むと、摂取した直後から優先的にカロリー消費されるので顔や体が熱くなり、脂肪として蓄積されにくいのだ。
ただし、糖質には注意!
最近人気のダイエットに、糖質制限ダイエットがある。アルコール自体がエンプティカロリーでも、糖質が多く含まれていれば、太る原因になるのは言うまでもない。
それではワインには、どれくらいの糖質が含まれているのだろうか。
ワインに含まれている糖質は、赤ワイン1杯で1.5gほど、白ワインで2.0gほど。本格焼酎やウィスキーの1杯0gと比べると高いが、ビール1杯の3.1g、日本酒の4.1gと比べると低めだ。
太らないでワインを楽しむには?
このようなデータを見る限り、ワインは上手に飲めば、太りにくいお酒だと言える。
そんなワインを飲んでいて太ってしまうのは、一緒に食べる食事・おつまみが原因だろう。お酒に合う食べ物は、カロリーが高くなりがち。太りたくないのなら、あっさりめの食事・おつまみを選ぶようにしよう。
また、空腹でワインを飲むと食欲が増進されてしまうので、軽く食べてから飲むのが理想的だ。
ただし、ワインに限らずアルコールは、代謝を上げる「筋肉」の成長を妨げたり、分解を促進したりしてしまう。代謝が下がり、太りやすくなるので覚えておこう。
適度に筋トレや運動をすることも、ステキにワインを楽しむコツと言えるだろう。