2016年のボジョレー・ヌーヴォーは11月17日解禁。店頭に並ぶヌーヴォーを横目に、まだ飲んでいない方も多いかもしれない。
筆者は解禁日、以前お薦めしたカルディのヌーヴォーを購入。早速、感想をお届けしよう。
購入したボジョレー・ヌーヴォー:
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー プレ・ペール・エ・フィス
※ カルディにて2354円(税込)で購入
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つくり手によってヌーヴォーの質はまったく異なるが、テイスティング・レポートの1つとして読んでもらえるとありがたい。
2016年のボジョレー・ヌーヴォーの出来栄えは?
2016年は春に気候が荒れ、降雨量が多く、ぶどうの健全な生育が危ぶまれた。しかし7月以降の日照時間は十分確保でき、8月の日照時間は例年の2倍ほどにも達し、十分にぶどうを成熟させることができた。
従って、果実味が豊かで凝縮感のあるヌーヴォーが期待できる。
テイスティング・コメント
ガメイ種特有のイチゴや赤果実の香りの中に、時折混じる黒果実の濃い香り。チャーミングな口当たり、柔らかいタンニンは上手に溶け込み、非常に奥行きのある味わい深い仕上がりになっている。
ボジョレー・ヌーヴォーによく見られる水っぽい感じや酸味が立つ印象は全くなく、飲み飽きしない完成度の高い出来栄えだ。
お薦めのマリアージュ
比較的飲みごたえのあるヌーヴォーであり、豚肉のシャルキュトリ(パテやハム、リエットなど)と好相性だ。
特にガメイ特有のフルーティーさには、メルバトーストに豚リエットとジャムといった組み合わせが抜群に合うと思われる。
酸味とフレッシュさはトマトともよく合い、鶏肉のトマト煮や味のこなれたラタトゥイユなどとも良い組み合わせだろう。チーズならブリーなど白カビ系がぴったりだ。
家庭の食卓で合わせるなら、うなぎを代表とする蒲焼やタレの焼き鳥。もっと合うのは肉団子の甘酢あんやエビチリ、酢豚などの甘酸っぱい料理だ。
ボジョレー・ヌーヴォーを解禁日に飲むのはもちろん良いが、さまざまなテイスティング・レポートを読んでから、じっくり選ぶのも楽しみだ。
ボジョレーのつくり手たちがぶどう収穫から2カ月をかけて生み出した新酒、ぜひベストな楽しみ方で試してほしい。