アルパカや黒猫、ワラビーなど、スーパーやワイン専門店の棚にズラッと並んだワインを眺めていて、かわいらしい動物たちがラベルに描かれたワインに思わず目がとまった経験はあると思う。
そうしたかわいらしい動物をあしらったラベルが貼られたワインの中から、今回はペンギンが描かれたワインたちを紹介していこうと思う。
コストパフォーマンスが高い「リトル・ペンギン」ワイン
ラベルにペンギンが歩く様子がかわいらしく描かれているのは、オーストラリアのワイナリー・the Little Penguinが自らの社名を付けたワインシリーズ「リトル・ペンギン」だ。
講談社が2016年に発行した「大人の週末11月号」において、1000円以下で買えるテーブルワインランクの赤部門で1位、白部門で2位を獲得した。コストパフォーマンスが高いワインとして人気があるワインシリーズだ。
社名にもなっているリトルペンギンは、シドニーを含めた南東オーストラリア沿岸に生息している最小のペンギンだ。
奇しくもリトルペンギンの生息地域は、オーストラリアのワイン生産地の中で最高と評される地域と一致している。ラベルにリトルペンギンを採用したのは、「親しみのあるリトルペンギンのように、みんなから愛されてさまざまな機会に楽しんでもらえるように」という思いを込めてのことだという。
リトル・ペンギンワインのラインアップには、1000円以下で買えるテーブルワインランクの赤部門で1位を獲得したピノ・ノワール、白部門で2位を獲得したピノ・グリジオのほか、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、シャルドネなどがある。
どのワインもそれぞれの特徴を兼ね備えながらも飲みやすいと評されている。一方で、「テーブルワインの域を出ない価格なりの味わいだ」といった辛口の評価もある。
評価の良し悪しに関わらず、ラベルと同様に価格も親しみやすい。1度試してみても後悔しない価格だと言える。リトル・ペンギンのワインは、イオンリカーなどで入手できる。
「ペンギンズ・キッス」を大切な人と一緒に楽しんでみては?
ラベルにペンギンが描かれたワインとしては、2羽のペンギンが手をつないで見つめ合っている「ペンギンズ・キッス」もある。
こちらはオーストラリア南東部のアンドリュー・ピースが生産するワインだ。
アンドリュー・ピースは、1996年からワインづくりを始めた新しい家族経営のワイナリー。現在では、オーストラリアで最大規模の家族経営ワイナリーにまで成長している。
最新の設備を使い、ぶどうの栽培から醸造、瓶詰めまでをすべて自社で作業し、品質の向上に努めている。その結果、多くの賞を受賞し、高い評価を得るようになった。
アンドリュー・ピースのワインは、日本でもさまざまな賞を受賞。「ペンギンズ・キッス シャルドネ」は、「日本で飲もう最高のワイン2016」のゴールド賞(専門家部門・愛好家部門)、コストパフォーマンス賞に輝いている。
ラベルもワイン名もロマンチックなだけでなく、品質もしっかりしている「ペンギンズ・キッス」ワイン。大切な人とともに楽しむのにぴったりではないだろうか。
このほかにもチリのエル・ハワードが手掛けるワインのラベルには、マカロニペンギンが描かれているものがある。こうしたペンギンラベルのワインはどれも、かわいらしく親しみやすいペンギン同様、飲みやすいワインのようだ。
味わいの評価は分かれるかもしれないが、ラベルに描かれているペンギンは、どれもかわいらしく、ワイン愛好家もペンギン好きも思わず手を伸ばしてみたくなるだろう。ここまでご紹介してきたどのペンギンワインも、かなり低価格で入手できる。ぜひ1度、試してみてもらいたい。