メルシャンは2015年9月1日、福島県新鶴地区で収穫されたシャルドネのみで醸造される「シャトー・メルシャン 新鶴シャルドネ 2014」を発売した。新鶴地区は、メルシャンの契約栽培地として今年で40周年を迎え、同社の日本ワイン用のぶどう栽培地としては最も古い歴史を持つという。
ワイン用のぶどう栽培で長い歴史を持つ、福島県新鶴地区のぶどうを使った“日本ワイン”が今年も登場する。メルシャンは2015年9月1日、「シャトー・メルシャン 新鶴シャルドネ 2014」を全国で発売した。会津美里町にある新鶴地区は、メルシャンが契約するぶどう産地の中で最も古い歴史を持ち、「シャトー・メルシャン」シリーズのぶどう産地として、今年で40周年を迎えるという。
新鶴地区がメルシャンと契約を結び、ぶどう栽培を始めたのは1975年のこと。当時、休耕地となっていた畑を利用し、シャルドネとセイベルの栽培を開始した。秋雨による病害などの困難を乗り越え、現在は国内外のワインコンクールで受賞するなど、日本のシャルドネ産地としての地位を確立している。
「シャトー・メルシャン 新鶴シャルドネ 2014」は、新鶴地区のシャルドネのみで醸造されたワインだ。適度な酸味とミネラルが感じられ、バランスの取れた口当たりの良い1本に仕上がっている。輝かんばかりの黄色の色合いが美しく、華やかな柑橘系の香りが芳しい、五感で楽しめるワインといえる。
生産本数は約4900本。2014年のぶどうはやや収穫時期が遅れたものの、酸度と糖度のバランスが取れているという。2015年分の収穫や醸造も始まっている時期だが、40周年を迎えた産地の伝統ある味わいを、じっくり堪能してみてはいかがだろうが。