2015年11月

世界で愛されるシャンパーニュメゾン「モエ・エ・シャンドン」のセラー、オランジェリー、ホテル・モエが世界遺産に登録

   

フランス・シャンパーニュ地方のメゾン「モエ・エ・シャンドン」の「セラー」「オランジェリー」「ホテル・モエ」が、世界遺産に登録されることが2015年10月16日に発表された。モエ・エ・シャンドンは270年以上の歴史を持つシャンパーニュメゾン。オランジェリーとホテル・モエは非公開だが、シャンパーニュ大通りにあるセラーは改装工事を終えて10月1日に新たにオープン。一般にも公開している。


2015年7月、シャンパーニュの丘陵などがユネスコ世界遺産に登録されたのは記憶に新しい。それに続き、シャンパーニュ地方にある歴史的建造物が世界遺産に登録されることが、10月16日に発表された。今回登録されるのは、フランス・シャンパーニュ地方のメゾン「モエ・エ・シャンドン」の「セラー」と迎賓館「オランジェリー」、「ホテル・モエ」だ。

モエ・エ・シャンドンは、シャンパーニュ地方にある1743年創業のメゾンだ。「シャンパンの魔法を世界中に」を合言葉に、270年以上もの間シャンパンをつくり続けている。複数のぶどうをブレンドし、調和の取れた味わいをつくり出すことに定評がある。その味わいの深さから、世界で最も愛されているシャンパーニュメゾンの1つだ。また、世界遺産への立候補当初から、シャンパーニュ景観協会による世界遺産登録申請活動の支援を継続し、シャンパーニュ地方の発展に貢献してきたという。

今回登録された3つの建造物のうち、オランジェリーとホテル・モエは非公開だが、シャンパーニュ大通りにあるセラーは一般にも公開されている。10月1日に約1年間の改装工事を終えたばかりで、歴史的に重要な建物を保全しつつ、バリアフリー対策が施された。新たなエントランスや地下セラーと地上を結ぶエレベーターなどが設置され、誰もが見学できるようなっている。

世界遺産登録を祝い、モエ・エ・シャンドンのシャンパンを味わいながら、シャンパーニュの景観に思いをはせてみてはいかがだろうか。

<関連リンク>
シャンパーニュ地方におけるユネスコ世界遺産登録により  モエ・エ・シャンドンの「セラー」、「オランジェリー(迎賓館)」と「ホテル モエ」がユネスコ世界遺産に登録決定

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。