ワインと言えばフランスをイメージする人が多いと思うが、ここ数年、日本のワイン市場では、チリワインが人気を高めている。2014年時点で、輸入スティルワイン市場第2位だったチリワインが、2015年には初めてフランスワインを抜き、第1位に躍り出た。チリは、関税の低減・撤廃など、チリワインの輸出拡大を目指しているが、中でも「サンタ・ヘレナ・アルパカ」が、日本での市場拡大をけん引したと言われている。
アサヒビールが2012年から展開するチリワイン「サンタ・ヘレナ・アルパカ」。2015年には年間販売数量が100万箱を超え、国内で最も流通しているワインブランドと言える。なぜ、「サンタ・ヘレナ・アルパカ」は、日本でここまで愛されるブランドとなったのだろうか。
その理由の1つとして同社が挙げるのが、覚えやすいラベルデザインだ。アルパカのシルエットがあしらわれたラベルは、シンプルながら目を引くデザインで、リピート購入時も見つけやすい。ネーミングも、動物の名前そのものを使うことで、覚えやすくなっているという。
また、ワイン初級者から上級者まで、幅広い層が楽しめる豊富なラインアップも人気の理由だ。同シリーズは計6種発売されており、例えばワインに精通した人なら、ぶどうの品種の違いを味わうなど、上級者ならではの楽しみ方ができる。
さらに、気軽に楽しめるコストパフォーマンスの良さも魅力となっている。デイリーワインとして、日常の食事に合わせて楽しめる口当たりの良さと、店頭価格600円前後という手頃さもリピート購入につながっているという。
チリワインの市場拡大を支える、「サンタ・ヘレナ・アルパカ」。アサヒビールでは、HPで「アルパカに合うおつまみレシピ」も公開している。