2016年07月

AIが好みのワインをセレクト! カラフル・ボードが「食の人工知能」プロジェクトを開始

ついに、AI(人工知能)がワインを選ぶ時代がやってきた。人工知能開発事業を手掛けるカラフル・ボードは2016年6月30日、食品卸大手の三菱食品と協力し、同社が開発したパーソナル人工知能「SENSY(センシー)」を活用した「食の人工知能」プロジェクトを開始したと発表した。その第1弾として、AIがユーザーに合ったワインをセレクトするアプリケーションを開発した。

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SENSYは、好き嫌いなど、ユーザーそれぞれの感性を学習する1人1台の人工知能だ。これまで、服の好みなどを分類し、その人に合った服や小物、コーディネートを提案するアプリを作製し、ファッション分野で活用されてきた。今回、SENSYが持つパーソナル感性分析機能を味覚の分析に応用することで、食分野での展開を目指す。

第1弾として発表された「酒類におけるアプリケーション」では、飲食後のユーザーレビューから、ひとりひとり異なる味覚をデジタル化して捉える技術を開発。ユーザーに3つのワインを試飲してもらい、それぞれのワインの感想をアプリケーションにインプットすることで人工知能が作成され、事前に用意した複数のワインの中から、その人の味覚に合った1本をセレクトする。

事前にインプットした情報には、著名なワインソムリエ7人を含む2500以上の味覚データが含まれており、ユーザーやメーカーなどと情報を連携することで、さらなる機能向上が期待できるという。

同社では、この技術を活用し、今後は三菱食品や原料生産者、加工・製造業者、小売業者、一般ユーザーに向け、さまざまなソリューションを提案していくとしている。

<関連リンク>
パーソナル人工知能「SENSY(センシー)」を活用した 「食の人工知能」プロジェクト始動! ~食品卸最大手「三菱食品」と提携~

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。