ワイン発祥の地とも言われるジョージア(旧グルジア)。その歴史は古く、8000年前から続くワインの伝統製法が今なお継承されているという。今回、その伝統ある「ジョージアワイン」を支援するため、クラウドファンディングが開始された。
ジョージアは黒海沿岸にある小さな国で、一説によると、ワイン発祥の地であるとも言われている。ワインの製法は現在、ステンレスタンクやオーク樽を使う「ヨーロピアン手法」が主流となっているが、ジョージアでは古くから伝わる「カヘティアン手法」を取り入れている。ぶどうを「クヴェブリ」と呼ばれる素焼きのかめに入れ、これを土に埋めて醸造するというもので、酸化防止剤を少量に抑え、自然なワインをつくり出せる。
今回、クラウドファンディングサイト「Makuake」で支援を呼び掛けたのは、ジョージアで「ビオディナミ農法」に取り組む本間真理子氏だ。ビオディナミ農法では、特定の農薬を使わず自然のバランスを大切にしてぶどうを栽培するが、最先端のぶどうづくりとして、フランスをはじめ世界各地のワイナリーがこの手法を取り入れている。本間氏は、伝統あるジョージアの地で、今後さらにビオディナミ農法を広めていきたいという。
支援コースは2000~6万5000円で、コースに応じてさまざまな特典を用意する。例えば2000円コースでは、“ぶどうの苗木サポーター”としてホームページに名前が掲載されるほか、苗木の生育写真が2019年4月末まで送られてくる。また、ジョージア固有品種のサペラビを使ったワイン「LAGVINO2011」、同じく固有品種のオツハヌリサペレを使った「OTSKHANURI SAPERE」、ジョージア産のぶどうでつくられたジュースなどが提供されるコースもある。
既に募集を開始しており、応募締め切りは同年4月25日までとなっている。