北海道余市町の「OcciGabi Winery(オチガビワイナリー)」は2018年3月14日、クラウドファンディングサイト「Makuake」においてワインの限定販売を開始した。オーナーの落希一郎氏は、ワインをつくり続けて40年のベテラン。同氏が手掛ける高級日本ワインをはじめ、留学・研修先のドイツ、オーストリアから持ち帰った品種でつくったワインなどを数量限定で提供する。
落氏は、これまで小樽や長野、新潟の地で欧州系ぶどうを栽培し、そのぶどうを使ったワインづくりに取り組んできた。2012年には、新潟で20年以上続けてきた「Cave d’Occi Winery(カーブドッチワイナリー)」を後進に託し、北海道余市へと拠点を移してOcciGabi Wineryをスタート。気候の温暖化から、余市でこそ欧州系の高級ワイン用のぶどうがつくれると判断したという。
今回、落氏は、2018年10月30日の「新ワイン法」施行を目前とし、新基準の「日本ワイン」に適合する良質なワインづくりをさらに進めるため、クラウドファンディングで支援を募集。5000~1万8000円の13種類のコースを用意した。
例えば、「思い出のワイン・セット」コースでは、ドイツ原産のぶどう品種ケルナーを使った白ワインと、オーストリア原産のツヴァイゲルトを使った赤ワインがセットになっている。また、Makuake限定の「上級赤白ワイン2本セット」では、上級白ワインと2017年仕込みの高級赤ワインをセットにした。
他にも、ぶどう栽培やワインの仕込み体験、フレンチのフルコースなどがセットになったコース、落氏によるワイナリーツアーチケットと食事がセットになったコースなども用意している。
同氏は今後、ワイン販売にとどまらず、パンやジャムづくりといった参加型・田園生活体験型のプロジェクトも実施したいとしている。