パナソニックは2018年8月22日、本体前面にタッチパネルを備えた卓上クーラー「Sake Cooler」の店舗実験を開始すると発表した。同年9月末まで、JTBパブリッシングが展開する「るるぶキッチン AKASAKA」(東京都港区)で店舗実験を実施する。
「Sake Cooler」は、ワインや日本酒などを保冷する卓上クーラーだ。内部のカメラでボトルのラベルを画像認識し、ワイン畑や酒蔵など、銘柄に応じた情報を前面のタッチパネルに表示する。2017年3月、アメリカで開催された「サウス・バイ・サウスウエスト2017」に参考出展された。
今回、日本国内での店舗実験にあたり、機能を大幅に改良。IoTクラウドサーバーに接続し、表示コンテンツの更新・ダウンロードによって最新の情報を表示できるようにした。また、表示画面の高輝度化・広視野角化に加え、タッチパネルに対応。本体の容積も従来比50%小型化している。
国内では初となる店舗実験を、現在「るるぶキッチン AKASAKA」実施している。同店は、JTBパブリッシングが2017年にオープンしたご当地連動型バルで、編集者が全国各地で見つけた食材や料理を提供している。実験では、福島県南会津を特集するイベントなどでの活用を予定している。
同社では、こうした実験を通じてユーザーや業界関係者の意見・アドバイスを集め、最終製品の仕様と事業化を検討するとしている。