エノテカは2022年9月17日、同社のプリムール専用サイトで「2021年ヴィンテージ ボルドー・プリムール」の販売を開始した。プリムールは樽熟成中のワインを限定先行販売するボルドー独自の販売システムで、購入後は各シャトーで熟成され、約2年後に購入者の元へ届けられる。
ボルドーでは、例年4月頃に最新ヴィンテージの樽サンプルを試飲するプリムール試飲会が開催されている。世界各地から試飲のためにバイヤーなどがボルドーを訪れるが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、今回は2年ぶりに現地での試飲会開催となった。なお、エノテカは、1995年に日本で初めて一般消費者向けのプリムール販売を行ったパイオニアだ。
2021年ヴィンテージは、春の霜や冷夏、収穫時期の雨により、ぶどうの収穫量が減少。厳しい条件の下、生産者は春の霜への対策や丁寧な選果など、栽培や醸造方法に高い技術を施し、ぶどうの良い部分のみをワインに表現した。アルコール度数は控えめで、1990年代以前のボルドーを想起させる、優しい味わいのクラシックなヴィンテージに仕上がっている。
販売価格の一例として、「シャトー・ムートン・ロスチャイルド」が9万3500円、「シャトー・ラフィット・ロスチャイルド」が10万4500円、「シャトー・マルゴー」が9万9000円、「シャトー・オー・ブリオン・ルージュ」が9万3500円となる(全て1本あたりの税込価格。価格は常に変動しているため、予告なく変更される場合がある)。