サントリーは2023年1月19日、2022年のワイン事業の振り返りと2023年の事業方針を発表した。2022年は、主力ブランドの伸長や新ブランドの発売などで売り上げが前年を上回った。2023年は日本ワインや国産カジュアルワインの売り上げ増加を目指し、市場のさらなる活性化を目指す。
2022年は、岩の原葡萄園を含む同社の日本ワインの売り上げが、前年比148%と大きく伸長。新ブランドの「SUNTORY FROM FARM」をリリースするなど、意欲的な取り組みを行っている。
輸入ワインと国産カジュアルワインも、前年より売り上げを伸長させている。国内売上容量トップ(インテージSRI+調べ)となった「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」は、前年よりも多い245万ケースを記録している。また、2022年3月に発売したノンアルコールワインの「ノンアルでワインの休日」は、予想を上回る売り上げとなり、上方修正した年間販売計画も達成して90万ケース超を販売した。
2023年は、ブランド名でもある「FROM FARM(全てはぶどう畑から)」をコンセプトに掲げ、ユーザーとの接点拡大やサステナブルなワインづくりとワイナリーを起点にしたコミュニケーションを継続していく。日本ワインの売り上げは、2022年比103%を目指す。
国産カジュアルワインでは、「酸化防止剤無添加のおいしいワイン。」のリニューアルを同年2月より順次実施。同年3月には「同 〈無濾過〉」を発売予定だ。缶タイプについても、「ノンアルでワインの休日」「サントリーワインカフェ〈ワインソーダ〉」でリニューアルを実施し、販売拡大を目指していく。
輸入ワインにおいては、イタリアのカヴィロと連携し、環境に配慮したサステナブルなワインを強化。ボルドーワイン「ドメーヌ バロン ド ロートシルト サガR ボルドー」では、メドック格付け第1級の歴史と伝統、日本人に合った味わいなど、ブランド価値について改めて発信していく。
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2023年 サントリー(株)ワイン事業方針