カリフォルニアワイン協会(CWI)は2023年9月22日、2023年のワイン用ぶどうの収穫見通しを発表した。今年は春夏の気温が低く、全般的に熟成が遅かったものの、質の高いぶどうを収穫できる見込みだ。
カリフォルニアワイン協会は、カリフォルニアのワイナリーや関連の企業からなる非営利団体。カリフォルニアワインを普及するためにさまざまな活動を行っており、その一環として毎年ワイン用のぶどうに関する収穫レポートを発表している。
今年のぶどうの発育に大きな影響を与えたのは、冬の降水量だ。冬にカリフォルニアとしては異例の大雨が降り、大地に潤いを与えた一方で、葉にカビが生えてしまうベト病の脅威が高くなった。続く春夏は気温が低く、ぶどうの育成がゆっくりだったため収穫時期がずれ込み、通常よりも数週間から1カ月程度遅くなった。しかし、ぶどうの品質自体は高く、2023年は良いヴィンテージになることが見込まれている。
今後のカリフォルニア州におけるワイン用ぶどうの収穫状況は、カリフォルニアワイン協会がプレスリリースにて発表する。収穫期終盤の動向やぶどう収穫の振り返りなど、包括的な内容を含んだ収穫レポートの公開が予定されている。
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カリフォルニアワイン 2023 収穫見通し