新潟県長岡市で初となるワイナリー、ワインファームとちおが2023年12月8日にオープンした。同時に、ワイナリーのファーストヴィンテージとなる「T100」を発売した。
ワイナリーのある長岡市の栃尾地域は、福島県寄りの山側に位置し、豊富な水資源に恵まれている。稲作を中心とした日本らしい農業には好条件の土地だが、ワイン用のぶどう栽培には厳しい条件となる。そうした環境のなかで、2001年にワイン用ぶどうの栽培と委託醸造によるワインの生産をスタート。20年以上にわたってぶどうと向き合い、”ぶどうと水との良い関係”を築いてきたことで、ここでしか出せない味わいが育ってきたという。
今回、ワイナリーを新たに設立したことで、ぶどうの栽培からワインの商品化、販売まで、全て自社で行うことができるようになった。ファーストヴィンテージとなる「T100」は、自社畑のぶどうのみを使用し、異なる品種をブレンドせずに醸造する、単一農場・単一品種の”栃尾産100%”ワインとなる。
栃尾産のぶどうは、品種ごとの特徴に加え、水資源の豊富な栃尾らしい味わいが出る。年ごとの栃尾らしさとぶどうの味わいを伝えるため、その年に収穫したぶどうを醸造し、熟成期間を設けない新酒(ヌーボー)として提供する。ファーストヴィンテージは、白ワインの「ケルナー」(2970円)、赤ワインの「メルロー」(3465円)と「タナ」(3960円、価格は全て税込)を販売する。
ワイナリーのオープンイベントを2023年12月30日まで開催しており、出来上がったばかりの新酒を試飲できる。ワイナリー併設のショップでは、ワインの購入も可能だ。
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“新潟県長岡市 栃尾産100%ワイン「T100」” 長岡市初のワイナリー ワインファームとちお ファーストヴィンテージのワインを販売開始