モトックスは2024年1月22日、糖化の進行予防に役立つ可能性のある「エイジングケアワイン」47アイテムの認定を発表した。抗糖化作用に着目した評価基準を策定し、同社が取り扱う420アイテムから基準をクリアしたワインを認定した。
同社は、2023年12月に同志社女子大学の杉浦伸一教授と共同で「エイジングケアワイン研究所」を設立。消費者が高い抗糖化作用を持つワインを一目で見分けられるよう、評価基準の策定を進めてきた。
ワインは抗糖化作用を含む場合が多いが、銘柄によってさまざまな違いがある。研究所では、現在の若さや美しさを維持する糖化ケア作用を定量化する実験系を確立。老化物質とされる糖化最終生成物(AGEs:advanced glycation end products)の生成を抑え、強い抗糖化作用を有するワインを「エイジングケアワイン」と名付けた。
糖化ケア作用の検査では、ヒト血清アルブミン(HSA)-グルコース糖化モデルにワインを添加し、AGEsの生成率を測定。糖化研究で用いられるアミノグアニジン(AG)と比較し、AGEs生成率が有意に低かったものをエイジングケアワインとして認定することとした。
今回認定されたワインは、「ドメーヌ・ポール・マス レ・タンヌ オクシタン カベルネ・ソーヴィニヨン」「デリカート・ファミリー・ヴィンヤーズ 1924 ダブル・ブラック カベルネ・ソーヴィニヨン」など47アイテムとなる。認定リストはエイジングケアワインの特設Webサイト上で公開され、認定シールを貼ったワインは2024年2月下旬から全国の酒販店などで購入できるようになる。
今後、エイジングケアワイン認定検査を定期的に実施し、インポーターやワイナリーからの検査依頼も同年秋以降に受け付ける予定だ。
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