北海道余市町は2024年10月17日、フランスのジュヴレ・シャンベルタン村と友好都市協定を締結することに合意したと発表した。今後は、同じワイン産地として、ぶどうの栽培技術やワインの醸造技術の向上などを目指していく。
フランス東部のブルゴーニュ地方に位置するジュヴレ・シャンベルタン村は、ワインの銘醸地として知られている。シャンベルタンやシャンベルタン・クロ・ド・ベーズなど9つのグラン・クリュ(特級畑)を擁しており、特に赤ワインの品質は高く評価されている。かのナポレオン・ボナパルトが愛したことから、ジュヴレ・シャンベルタンのワインは「王のワイン」と表現されることもある。
余市町は果樹の栽培が盛んな土地で、2011年には「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定されるなど、北海道でも指折りのワインの産地に数えられている。
余市町とジュヴレ・シャンベルタン村は、2023年6月から友好都市協定の締結に向けて協議を重ねてきた。今回の協定では、①ぶどう農家・ワイン生産者間の相互交流、②ぶどう栽培および醸造に関する共同研究、③世界に向けた共同マーケティング戦略の構築、④住民同士の交流を通じた日仏間の文化交流、の4つを狙いとしている。
同協定の締結式は、2025年2月にジュヴレ・シャンベルタン村にて行われる予定だ。