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2024年12月

群馬県沼田市産のシードル「沼田アップル」がスペインの国際品評会で最優秀賞を受賞

フキワレ・シードルリー・上州沼田シードル醸造は2024年11月5日、スペイン・アストゥリアスで同年9月に開催されたシードルの国際品評会「Salon International Sidra de Gala(SISGA)」で、同社のシードル2種が部門最高賞を受賞したと発表した。

フキワレ・シードルリー・上州沼田シードル醸造

SISGAは、フランスと並ぶシードルの本場スペインで、2011年から毎年開催されている品評会だ。世界中のシードルメーカーが参加しており、今回、初めて日本のシードルが最高賞を受賞した。

品評会の様子

最高賞を獲得したのは、群馬県沼田市産の樹上完熟リンゴを使った「沼田アップル ドライ」「同 スウィート」の2種。シードルの醸造には、シードル専用品種を使うのが一般的だが、同社のシードルは地元農家が栽培する高品質な生食用リンゴを使用している。贈答用の最高品質にわずかに満たないだけで廃棄になる、高品質なリンゴを譲り受けており、農家は廃棄予定のリンゴを販売でき、同社は世界に通用するシードルを製造できる。さらには、地元・沼田市の経済が循環し、産業の知名度アップも期待されるという。

「沼田アップル ドライ」はキレのある爽やかな味わいの辛口シードルで、「同 スウィート」はリンゴ由来の豊潤な味わいを楽しめる。SISGA実行委員長のAnzu Fernandi氏は、「大規模な生産や長い歴史がなくても、献身と品質へのこだわりによって世界最高峰の製品を生み出せることを示した」と、今回の受賞を評価している。


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About the author /  tomo

量販店の販売員、製造メーカーの設計部を経て、フリーライターに転身。ゆっくりお酒を飲みながら愛猫と戯れる夜のひと時に幸せを感じている。