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Wines of Germany日本オフィスは2021年5月31日、ドイツワインとアジア料理のハーモニーをテーマにした「2021年おすすめドイツワイン30選」を発表した。
ドイツワイン輸入業者39社から応募された180本の中から、プロテイスター2人によるテイスティング審査を経て選出された30本だ。
意外に思うかもしれないが、実はアジア料理に合う要素を兼ね備えているという、ドイツワイン。今回は、選出されたドイツワイン30本の中から、揚げたり炒めたりといった、時々、無性に食べたくなるオイリーな料理に合う6本を紹介したい。
オイリーなアジア料理に合うワイン
油でしっかりと揚げたり炒めたりといった、食欲をそそるオイリーな料理。ワインよりもビールを飲みながら食べるイメージが強いのではないだろうか。
使用する調味料や食材によってさまざまなバリエーションがある揚げ物・炒め物だが、スパークリングワインや高い酸、タンニンが感じられるワインは、油分を洗い流して口の中をリセットしてくれるのでおすすめだとのこと。その他には、料理の香りや味わいに近い要素のワインを選ぶのがポイントだという。
それでは、ピックアップされた6本のワインを見ていこう。
ベルンハルト・コッホ「リースリング ゼクト ブリュット」
~とりあえずの1杯に向く、ラブリーな泡~
フレッシュでフルーティーなスパークリングワイン。しっかりとした泡と柔らかい酸があり、鶏肉の揚げ物との相性が抜群とのこと。
【ペアリング例】
油淋鶏(ユーリンチー)
ナシゴレン
唐揚げ
購入先:稲葉
ヴィラ・ヴォルフ「ヴィラヴォルフ ピノグリ」
~フローラルで生き生きした果実の味わいが広がる~
ピノ・グリ100%の辛口白ワイン。温度が低いと爽やかさが楽しめ、生き生きとした果実の味わいが広がる。温度を上げながら空気と触れさせると、果実味と若干の甘みが感じられるようになるとのこと。食卓でワインの表情が変わっていくのを確かめるのも楽しそうだ。
【ペアリング例】
宮保鶏丁(ゴンバオジーディン)
鶏肉カシューナッツ炒め
レンコンのはさみ揚げ
購入先:ヘレンベルガー・ホーフ
マーカス・モリトール「ピノ・ブラン・ハウス・クロスターベルク トロッケン」
~甘え上手な女性を思わせるワイン~
ピノ・ブランを100%使用し、木製の大樽で熟成させたエレガントな白ワイン。柔らかな酸と黄色い果実などの品種特有の香りがあり、果実味も豊か。フルーティーさに合わせて、エビなど甘い風味のある魚介類との相性が良いとのこと。
【ペアリング例】
シュリンプトースト
回鍋肉(ホイコーロー)
トートマンプラー(タイ風さつま揚げ)
購入先:フィラディス
ヴァグナー・シュテンペル「ヴァイスブルグンダー トロッケン」
~果実感と潮風を感じるワンランク上のバランス~
ピノ・ブラン100%の力強い果実味と生き生きとした酸、そしてミネラルを持つ白ワイン。海のミネラルが感じられる後味に合わせて、魚介類の天ぷらや甲殻類の炒め物と合わせるのがおすすめとのこと。
【ペアリング例】
キスの天ぷら
エビの塩炒め
購入先:フィラディス
ゲオルグ・ブロイヤー「エステート ラウエンタール リースリング」
~色白のスレンダー美人を思わせる味わい~
鮮烈な酸と海のミネラルなどが感じられる、リースリング100%のワイン。輸入元のヘレンベルガー・ホーフによると、「弊社社長の一押し」とのこと。野菜料理との相性が良いそうだ。
【ペアリング例】
アスパラガスの天ぷら
空芯菜炒め
購入先:ヘレンベルガー・ホーフ
ベルンハルト コッホ「ピノ ノワール ヘレンブッケル クーベーアー トロッケン」
~妖艶で、タンニンも緻密な赤~
しっかりとアロマが引き出されており、樽で18カ月間熟成させ、手をかけて丁寧につくられた赤ワイン。熟した赤系果実とバラやスパイスなどの要素が調和している、複雑なワインだ。緻密なタンニンが口の中をリセットしてくれる。長い余韻も魅力とのこと。
【ペアリング例】
青椒肉絲(チンジャオロース)
ミーゴレン
牛肉のオイスター炒め
購入先:稲葉
ついついビールと一緒に楽しみたくなるオイリーな料理だが、おうち時間の楽しみを広げる意味でも、ドイツワインとのペアリングを楽しんでみてはいかがだろうか。
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