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2021年5月31日、Wines of Germany日本オフィスは、ドイツワインとアジア料理のハーモニーをテーマにした「おすすめドイツワイン30選」を発表した。
しょうゆを使ったアジア料理に合うワイン
しょうゆは日本だけの調味料ではなく、タイのナンプラーなど各国に独自のしょうゆがある。
日本人ならぜひとも知っておきたい、しょうゆと相性の良いワインは、酸化して褐色化(メイラード反応)したワインだという。特におすすめなのは、やや熟成感のあるシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)を使った赤ワインだ。
それでは、ピックアップされた6本のワインを見ていこう。
アイニヒ・ツェンツェン「ドクター・ツェンツェン プライヴェートケラー プファルツ ピノ・ノワール トロッケン」
~親しみやすい甘さを感じる赤ワイン~
やや古い2016年のヴィンテージは、太陽をたっぷりと浴びたぶどうのジューシーさと赤い果実や花、スパイスに、オーク樽由来のスモーキーさなど複雑な香りが楽しめる。酸とビターなタンニン、ワインの甘さのバランスが取れており、タレや醤(ひしお、ジャン)を使った料理との相性が抜群。
【ペアリング例】
やきとり(タレ)
野菜炒め
北京ダック
マルティン・ヴァスマー「マルクグレーフラーラント シュペートブルグンダー」
~控えめながら良い仕事をする名脇役を思わせる赤~
果実味とシルキーなタンニン、高い酸を兼ね備えた、ピノ・ノワールらしいエレガントなワインだ。ワインガイド『Vinum』にて最優秀コストパフォーマンス賞を受賞しており、お値段以上の質の高さはお墨付き。肉ではなく、赤味の魚との相性が良い。
【ペアリング例】
カツオのたたき
ガパオ
ブリの照り焼き
購入先:ヘレンベルガー・ホーフ
シェルター ワイナリー「シュペートブルグンダー」
~きりっとビターな後味がクセになる赤~
こちらもピノ・ノワール100%の辛口赤ワイン。フローラルで植物由来の華やかな香りがあり、きれいな酸味とうま味、きりっとしたミネラル、程よいボディ感があり、余韻にはほろ苦さを感じる。肉類+苦味のある野菜の組み合わせを引き立ててくれる1本だ。
【ペアリング例】
牛丼
焼き鳥(ねぎま)
ザルワイ「カイザーシュトゥール クオリテーツーヴァイン VDP.グーツワイン」
~緻密でエレガント、ハイテンションなピノ・ノワール~
甘やかながらも個性的な香りを持つ、ミディアムボディのピノ・ノワール。きめ細やかなタンニンと酸、そしてミネラルが感じられるエレガントなワインだ。しょうがを使った爽やかな肉料理や、甘辛いタレとさんしょうをかけたうなぎと相性が良い。
【ペアリング例】
豚のしょうが焼き
うなぎ
ベルンハルト・フーバー「マルターディンガー シュペートブルグンダー」
~“勝負”の時こそ飲みたい、ハイレベルな1本~
「デートや仕事などの場面で大事な人と飲みたい“勝負ワイン”」と、Wines of Germany日本オフィスが強調する1本。心地よい酸味とバランスの良さが楽しめ、控えめな樽香が果実の実力を引き出している。
【ペアリング例】
鶏の照り焼き
魯肉飯(ルーローハン)
東坡肉(トンポーロー)
購入先:ヘレンベルガー・ホーフ
アレンドルフ「クエルクス」
~成熟したうま味とリッチさを感じられる赤~
うま味とリッチさが感じられるピノ・ノワール。熟した果実とバニラやコーヒーといった樽の風味が印象的なワインで、緻密なタンニンも魅力だ。香ばしさのある肉料理と合わせたい1本。
【ペアリング例】
すき焼き
チャーシュー
今回紹介したワインは、全てシュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)となったが、樽の香りを持つ柔らかいテクスチャーのヴァイスブルグンダー(ピノ・ブラン)を使った白ワインもおすすめだという。しょうゆ+ワインのペアリングを、ドイツワインで楽しんでみてはいかがだろうか。
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