「ワインを飲むと健康になる!」と言われています。WineBazaarでも、これまでにワインが持つ健康効果 や美容効果 についてお伝えしてきました。
けれど、いくら「ワインは健康にいい!」と言っても、飲み過ぎは禁物。健康にとってプラスに働くワイン摂取量の1日当たりの“適量”とは、どれくらいなのでしょうか。
もちろん、1日に飲む適量は、その人の体重、年齢、性別、健康状態、空腹時か食事と一緒か――などの条件によって変わります。
そうした条件の中でも実は、性別による違いは大きな影響を与えるようです。女性は男性に比べて体内の水分量が少ないことや、胃の酵素の濃度が違うことなどから、アルコールを男性よりも早く吸収してしまいます。従って、男性よりも女性の方が、あまりワインを飲み過ぎない方がいいらしいのです。
アメリカ、イギリスが示した1日当たりのワインの“適量”は
アメリカ農務省が発行した「Dietary Guidelines for Americans 2010 」では、「アルコールを飲むなら、適量を飲むことが望ましい。女性の場合は1日に1杯まで、男性なら1日に2杯まで」と推奨しています。
また、イギリスの国営保健サービスは、男性は1日に30~40ml以上、女性は20~30ml以上のアルコールは摂取しない方がいいという方針を示しています。
ちなみに、ミディアムサイズのグラスにワインを目一杯注ぐと175mlほど、ラージサイズのグラスに目一杯注ぐと250mlほどになるそうです。目一杯注いだ場合、アルコール度数が12%なら、ミディアムサイズのグラスには約20ml、ラージサイズのグラスには30mlのアルコールが含まれていることになります。
ワインを飲むときは普通、1杯125mlほど(1本750mlのワインから6杯分)を目安に注ぎますから、1杯当たりのアルコール量は15mlということに。イギリス基準で考えると、女性なら1日にワイン1杯ちょっとか少なめに注いだワイン2杯、男性なら1日にワイン2杯程度が適量と言えそうです。