2016年2月、107歳で息を引き取った男性がいる。彼、Antonio Docampo氏の長寿の秘訣は“赤ワイン”だったというが、Antonio Docampo氏の生活ぶりはどんなものだったのだろうか。
1日4本の赤ワインを飲んでいた
生前のAntonio Docampo氏と赤ワインとは、非常に密接な関係にあったと言えるだろう。
Antonio Docampo氏は温泉や歴史的建造物で有名なスペインのガリシア州オウレンセでワイナリー“Bodegas Docampo”を営んでいた。
1日に消費する赤ワインは実にボトル4本! 家族の証言によると、ランチと一緒に2本飲み、ディナーと一緒にさらに2本飲んでいたというのだ。水はまったく口にしなかったという。
その飲みっぷりは息子のMiguel Docampo López氏にも受け継がれているそうだ。2人が家にいると、1カ月で200l(ボトル約267本分)ものワインを消費する勢いだったという。
自分のワイナリーでつくったワインをちゃっかり自分用に確保
Antonio Docampo氏は、とりわけ自分のワイナリーでできたワインを楽しむのが好きで、出荷する際にも、自分で飲む分のワインをしっかり確保することを忘れなかったようだ。
彼のワイナリーを受け継いだ甥っ子のJerónimo Docampo氏によると、6万lのワインができた年には、3万lを自分用に確保したほどだ。
1日に4本のワインを飲むことを「長生きの秘訣だよ」とAntonio Docampo氏は語っていたという。
こんな彼の秘訣は死後、イギリス大手メディアのTelegraphなどに取り上げられ、注目を集めた。
彼を長生きさせたワインViña do Campoがどんな場所でつくられたのかは、こちらの動画(英語)で見ることができる。
もしかしたらAntonio Docampo氏は、自らの長寿を宣伝材料に自分のワイナリーとワインをアピールしたのかもしれないが、美しいワイナリーで丁寧につくられたというViña do Campoは、確かに長寿の秘訣になるような気がしてくる。
ただし、アルコール健康医学協会によると、1日の適量はワイン1/4~1/2本(180~360ml)。1日4本もワインを飲むのは、いくらワイン好きとはいえマネしない方がいいだろう。