コラム

ファン必見! スティングの手掛けるワイン。世界的ミュージシャンがワインづくりに情熱を傾けるようになった理由とは

2016年、13年ぶりのロックアルバム「ニューヨーク9番街57丁目」を発売し、6月には6年ぶりの来日公演を果たしたスティング。ザ・ポリスで活躍後、80年代にソロへと転身し、長い間活躍を続けているミュージシャンだ。

世界的に有名なスティングだが、実はイタリア・トスカーナ地方にあるワイナリー「イル・パラジオ」のオーナーでもある。

“復讐”のために品質向上を目指した

スティングがぶどう畑のある別荘を購入したのは1999年のこと。ワイナリー付きの家を探していたわけではなく、たまたま気に入った家にワイナリーが付いていたという。

The Drinks Businessが伝えるところによると、別荘購入の交渉段階で前オーナーが赤ワインを提供してくれたという。そのワインを気に入ったので、ワイナリーとそこで働く従業員ごと、別荘を買い取ったそうだ。

ただ、その時に飲んだワインはフランス産の赤ワインだったと購入後に判明。当時のイル・パラジオでつくられていたワインは、似ても似つかない低品質のものだった。

この出来事があったから、“復讐”のためにイル・パラジオの品質向上を目指したそうだ。

“復讐”に成功

ビオディナミ農法を採り入れるなど、ぶどう畑の改革に力を入れたスティング。そうした努力のおかげで、同ワイナリーがつくり出した「シスター・ムーン」の2011年ヴィンテージは、評価が厳しいことで知られるワインスペクテイター誌によって「イタリアワインTOP100」に選ばれた。

スティングをだますような形となった前オーナーには、ワインスペクテイター誌のレビューと共に、シスター・ムーンを1ケースほど贈呈したそうだ。

イル・パラジオから6種類を販売中

イル・パラジオでは現在、6種類のワインを展開している。

シスター・ムーン(Sister Moon)

赤ワイン・フルボディ:サンジョヴェーゼ40%、メルロー30%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%

メッセージ・イン・ア・ボトル(Message In a Bottle)

赤ワイン・ミディアムフルボディ:サンジョヴェーゼ70%、シラー15%、メルロー15%

メッセージ・イン・ア・ボトル ビアンコ(Message In a Bottle Bianco)

白ワイン・辛口:ヴェルメンティーノ84%、ソーヴィニヨン・ブラン14%、トレッビアーノ

ウェン・ウィ・ダンス(When We Dance)

赤ワイン・ミディアムフルボディ:サンジョヴェーゼ、カナイオーロ、コロリーノ

ベッペ・ビアンコ(Beppe Bianco)

白ワイン・辛口:トレッビアーノ、マルヴァジア

カジノ・デッレ・ヴィ(Casino Delle Vie)

赤ワイン・ミディアムフルボディ:サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー

カジノ・デッレ・ヴィとベッペ以外は、スティングの曲名から名付けられたものだ。スティングのファンにも、そうでない人にも機会があればぜひ試してみてもらいたい。

<関連リンク>
SPOTTED AT PROWEIN: STING
il Palagio

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ