ニュージーランドのワイン事情をお伝えする本シリーズ、前回はニュージーランドを代表するワインメーカー「ヴィラマリア」(Villa Maria)の概要をご紹介しました。
ヴィラマリアは、北島のオークランド、ギズボーン、ホークスベイ、さらに南島のマルボロウなどにぶどう畑がある大手ワインメーカー。そうしたニュージーランド各地でつくったぶどうを集めて、醸造・ボトリングしているのが、オークランドのワイナリーとなります。
そのオークランドにあるワイナリーはどんなところか、ワイナリー見学できるツアーに参加してみました。
オークランドからヴィラマリアへはどう行く?
ヴィラマリアのワイナリーは、オークランド中心部から自動車で30~40分ほどの距離にあります。オークランド空港の近くです。
オークランド中心部からの行き方としては大きく分けて、
・レンタカー
・タクシー/Uber
・Skybusでオークランド空港まで行き、そこからタクシー/Uber
の4つです。
自動車の運転ができない私は、最も安く行けそうな方法を探しました。オークランド中心部からSkybusでオークランド空港へ行き、そこからUberを使ったのです。
料金は次のようになりました。
Skybus:片道18 NZドル(約1480円)
Uber:片道7~10 NZドル(約570~820円)
帰りはUberを使い、片道35 NZドル(約2870円)程度。かかった時間も大して変わりませんでした。Skybusの各種割引を上手く使うと結構節約できます。
ヴィラマリアの見学ツアー、テイスティングのみの料金は?
ヴィラマリアのツアーは、セラードア(ワイン直売所)からスタートしました。
▼ヴィラマリア外観
▼冬なので、まだぶどう畑はこんな感じ
▼入り口付近
シーズンオフでも毎日11時と14時の2回、見学ツアーを開催しています。日によっては開催されていない時間もあるようなので、事前にヴィラマリアのホームページで確認しておくといいでしょう。
見学ツアーの参加料は5 NZドル(約410円)、その後のテイスティングまで合わせて申し込むと10 NZドル(約820円)です。
ツアーの内容は?
私が参加したのは火曜日11時からのツアーでした。当日の参加者は私のほかに、フィリピン出身の女性3名、オーストラリア人カップル、イギリスからラグビー観戦に来ていた男性たち10名ほど。シーズンオフの冬、しかも平日だったにもかかわらず、大変にぎやかな会となりました。
▼ツアー風景。液晶画面下にいる女性がツアーガイドさん。大きな声で一生懸命説明をしてくれた
ツアー内容はワイナリーの歴史に触れながら、破砕・醸造からボトリングまでの流れを見学するというものでした。
▼本来は破砕が行われる設備。シーズンオフのため動いていなかったものの、解説ビデオが用意されていた
▼使用している樽はフレンチオーク。ステンレスタンクと併用
▼ボトリング風景
ヴィラマリアはボトリングの過程において、4時間に1度、ランダムにボトルを選んで、品質に問題がないか、ブレンドの比率は間違っていないかと確認しているそうです。
ヴィラマリアは品質管理にこだわるだけでなく、有機栽培やエコなワインボトルなど、サステナビリティにもこだわっているそうです。ワイナリーの中を見渡してみても、自然素材がふんだんに使われており、太陽光を取り入れる工夫も随所で見られました。
見学ツアーの時間は30分程度で終了。その後は、お待ちかねのテイスティングが始まります。テイスティングの詳細は、次週の記事でお届けします。