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200年以上も家族経営を続けるブルゴーニュの名門が「ルイ・ラトゥール」だ。
「コルトンの帝王」とも呼ばれるルイ・ラトゥール。19世紀後半、害虫・フィロキセラに襲われたブルゴーニュにおいて、甚大な被害を受けたピノ・ノワールに替わってシャルドネを植えて、栽培を成功させた。「コルトン・シャルルマーニュ」を生み出し、ブルゴーニュ・白ワインの評価を高めた立役者として知られている。
ルイ・ラトゥールの歴史
ルイ・ラトゥール誕生
ルイ・ラトゥールの前身は、1797年設立のラマロッスだ。ラマロッスはコート・ド・ボーヌを拠点とするネゴシアンだったが、相続するものがおらず、ルイ・ラトゥール3世がメゾン・ルイ・ラトゥールとして事業継承することとなった。
ルイ・ラトゥールはその後、コルトンを中心にさまざまな土地を獲得。ぶどう栽培を拡大した。
シャルドネ栽培の成功と「コルトン・シャルルマーニュ」の誕生
ブルゴーニュで主に栽培されていたピノ・ノワールは、19世紀後半にフィロキセラによる甚大な被害を受けた。
被害に直面したルイ・ラトゥール4代目当主は、シャルドネの栽培を試み、見事成功。そのときにつくられた偉大な白ワイン「コルトン・シャルルマーニュ」は、現在ブルゴーニュで最も有名なワインの1つ。ルイ・ラトゥールは、現在でも白ワインのクオリティに抜群の評価がある。
ちなみに、「シャルルマーニュ」という名前は、9世紀にこの地を所有していたシャルルマーニュ大帝(カール大帝)を由来とする。
ルイ・ラトゥールのワインづくり
エレガントで凛とした味わい
ルイ・ラトゥールのワインは、赤も白も非常にバランスに優れ、エレガントさとフレッシュさを持ち合わせる。日常的に楽しめる価格帯のものでも、凛とした品性を感じる味わいが特徴だ。
できる限りのことを自社で
熟成に使われる樽はすべて自社製のフレンチオーク樽だ。これは、樽のテイストがワインに絶大な影響を及ぼすことから、徹底したこだわりを持っている点だ。また、ラベルまでも自社で印刷しているという。
止まらない新たな土地へのチャレンジ
海外へ向かう老舗メゾンが多い中、ルイ・ラトゥールはあくまでフランス国内でのワインづくりにこだわっている。
コルトンを本拠地とするが、南仏・アルデッシュでのシャルドネ栽培や、ヴァール県でのピノ・ノワール栽培なども成功。その後もフランス国内での新たな可能性を求め、チャレンジを続けている。
ルイ・ラトゥールのおすすめワイン
日常的に楽しめる価格のワインから、ちょっと改まった席でのワインまで、幅広く楽しめるルイ・ラトゥール。ギフトにもおすすめだ。
・コルトン・シャルルマーニュ
・アロース・コルトン
・コルトン・グラン・クリュ ドメーヌ・ラトゥール
・シャサーニュ・モンラッシェ
・ニュイ・サン・ジョルジュ
・シャブリ・プルミエ・クリュ