秋田県小坂町に2017年10月にオープンした「小坂七滝ワイナリー」。そのワイナリーが手掛ける「小坂ワイン」のさらなる技術改良や開発を支援するプロジェクトが、クラウドファンディングサイトの「Makuake」で開始された。プロジェクトを立ち上げたのは、同ワイナリーの運営会社「小坂まちづくり」で、支援の募集期間は2018年3月27日までとなる。
小坂町は秋田県北東部に位置し、かつては鉱山資源で栄えていた。しかし、戦後は鉱山が衰退し、新たな産業の創出が求められていたという。そうした状況の中で新事業の1つとして立ち上がったのが、小坂町にワイナリーをつくるというプロジェクトだ。1989年に始まったこのプロジェクトは、約30年の月日を経て「小坂七滝ワイナリークリスマスヌーヴォー2017」として実を結ぶ。
同ワイナリーは、日本固有のワイン専用種「山ぶどう」系品種を使ったワインづくりを特徴としている。しかし、山ぶどう系品種に特化した発酵研究は十分に進んでおらず、最適な発酵技術を模索しているという。
今回のクラウドファンディングでは、山ぶどう交配品種に合った発酵技術の研究をさらに進めるため、広く支援を求める。支援コースは、5000~10万円の5コースを用意する。支援者には、例えば5000円コースでは、小坂産の山ぶどう系ワイン用品種などを使ったぶどうジュース1本が提供される。1万円コースでは、ワイン2本とぶどう農園へのオーナー看板設置、オーナー会員証などの特典を用意する。