ブルゴーニュワイン委員会(BIVB)は2023年12月19日、ブルゴーニュワインの2023ヴィンテージについてレポートを発表した。近年、ブルゴーニュでは豊作の年が連続することはなかったが、優れたヴィンテージだった2022年に続き、2023年も品質の高いぶどうが収穫できたという。
2023年のブルゴーニュは、不安定な天候に悩まされた年だったと言える。シーズンの始まりとなる4月は、暖かい日と涼しい日が交互に現れ、ぶどうの発芽のタイミングが例年よりも遅くなった。5~6月は天候に恵まれたものの、7月にはひょうが局所的に発生。8月は平年を超える気温と日照から想定を超える成熟を見せ、結果的には高品質なぶどうが収穫できた。
最終的に期待を超えるヴィンテージとなったが、特に白ワインの品質が高くなっている。シャルドネやアリゴテ、ソーヴィニヨンなどの品種は完熟し、香り高いぶどうが収穫できた。また、ピノ・ノワールは収穫量も多く、より質の高い果実を選別できたこともあり、赤ワインもフルーティーでバランスの良い出来栄えとなっている。ブルゴーニュでつくられる発泡性ワインのクレマン・ド・ブルゴーニュも、ベースとなるワインは華やかで果実味が楽しめる完成度だ。
ブルゴーニュワイン委員会のYouTubeチャンネルでは、2023ヴィンテージについて動画を公開している。