OIV登録品種協議会は2025年2月5日に、日本固有品種の甲州の魅力を知る・味わうテイスティングイベントを開催した。日本とアメリカの甲州ワインのつくり手が招かれ、その魅力について語られた。
甲州は、2010年に国際ぶどう・ワイン機構(OIV)に品種登録された、日本固有のぶどう品種だ。主に日本で栽培されているが、ドイツやアメリカでも栽培が始まっており、高品質な甲州ワインが生み出されている。
今回のイベントでは、アメリカのワイン銘醸地ナパ・バレーで甲州を使ったワインづくりに取り組むKazumi Winesより、ジャック K. 坂崎氏とミッシェル・和美・坂崎氏の2人を招待。日本以外の地で日本固有品種の甲州にチャレンジしている理由を探り、ナパ・バレーで産する甲州ワインの魅力に迫った。
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90 PLUS WINE CLUB 代表のジャック K. 坂崎氏(左)と90 PLUS WINE CLUB ジェネラルマネージャーのミッシェル・和美・坂崎氏(右)
また、日本で甲州に長年取り組んできた、山梨県勝沼の白百合醸造と山形県鶴岡のピノ・コッリーナ松ケ岡のつくり手も参加している。トークセッションでは、それぞれが生み出すフラッグシップのワインをテイスティングしながら、甲州に対する思いが語られた。
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白百合醸造株式会社 常務取締役の内田 圭哉氏(左)とピノ・コッリーナ ジェネラルマネージャーの川島 旭氏(右)
トークセッション後は、フィンガーフードプロフェッショナルマスターディプロマを取得している、白百合醸造の内田由美子氏が監修した「甲州ワインに寄り添うフィンガーフードンガーフード6種&ワイン赤飯」を提供。日本固有品種を使った約10種のワインとのマリアージュを味わった。
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白百合醸造株式会社 専務取締役でフィンガーフードプロフェッショナルマスターディプロマ取得JSA認定ソムリエでもある内田 由美子氏