トゥエンティーワンコミュニティは2019年6月4日、日本酒用の酵母で仕込んだ低温発酵白ワインを発売すると発表した。フランスの醸造家パスカル・マーティ氏によって生み出され、ワインと日本酒のハイブリッドともいえる特徴を持つという。
パスカル・マーティ氏は、「シャトー・ムートン・ロートシルト」「オーパス・ワン」などの著名なワインを手掛けてきた世界的な醸造家だ。日本の食文化に興味を持ち、2010年より毎年来日しているが、その際に日本酒にも関心を持ったという。
そんなマーティ氏がつくり上げたのが、今回発売される日本酒酵母の低温発酵白ワインだ。その醸造には、日本醸造協会、旭酒造、漫画『神の雫』の原作で知られる亜樹直氏の協力を得たという。
これまでも日本酒酵母を用いたワインは存在しているが、このワインは酵母の特性を科学的な観点から応用し、全く新しいワインを目指してつくられた。超低温で発酵させることで、ぶどうが持つ香りや繊細さを引き出し、ワインと日本酒の両方の良さを表現している。また、日本酒酵母により、より和食との相性が良いワインに仕上がっていると予想される。
同ワインは、世界に先駆けて同年6月に日本で先行販売される予定だ。