ドローン・ジャパンは2022年4月14日、農薬・化学肥料に頼らないぶどう栽培を支援するため、「ドローンワインプロジェクト」を開始したと発表した。ドローンとAI(人工知能)を活用することでワイン用ぶどうの有機栽培生産者を増やし、SDGsの推進を目指す。
SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)は、2015年の国連サミットで採択された国際的な目標だ。17項目の目標と169のターゲット、232の指標から成り、持続可能な世界を目指して2030年までの達成を目指している。
ドローン・ジャパンでは、2020年から南フランスのワイン生産者の協力のもと、ドローンとAIを活用して農薬・化学肥料に頼らない栽培支援技術の開発を進めている。その取り組みの中で、ワイン用ぶどう畑の見える化を「ぶどう樹と雑草との区別分布」「ぶどう畑の地力分布」で表現する技術を開発。その技術を活用し、ワイン用ぶどうの有機栽培生産者を増やすための活動として、「ドローンワインプロジェクト」を開始した。
プロジェクトでは、ドローンで撮影したぶどう畑の画像に3次元情報や色を加え、ぶどうの葉と雑草を区別することで、雑草との共生が可能なぶどう栽培へ活用する。また、ぶどうの樹の生育期ごとに形・色・大きさを学習してAI画像解析し、地力分布図を作成。これによって精密な肥料設計・計画が可能になるため、化学肥料の削減につなげるという。
また、活動を支援する “ドローンワイン”として、フィラディス輸入の「Becuase, I’m Chardonnay from Southern France 2020」、成城石井輸入の「アッサンブラージュ ブラン 2020」を発売。どちらも南フランスのぶどうを使った白ワインとなっている。
<関連リンク>
ドローン・ジャパン『ドローンワインプロジェクト』