2019年10月29日、スペインワイン&フード商談会が、八芳園(東京都港区白金台)で開催された。日欧EPA(経済連携協定)による関税撤廃もあり、より手軽に味わえるようになったスペインワインだが、スペイン大使館経済商務部が開催した今回の商談会では、スペイン産のワインやフードを輸入する55の企業が一堂に会し、数々の魅力的なスペイン産ワインが紹介された。
今回はその中から、特に目を引いたワインのつくり手とそのワインを紹介したい。
ボデガスマンサノス
スペインの代表的なワイン産地である、リオハの地で1890年に創業したボデガスマンサノス(マンサノスワイナリー)。
5世代にわたってワインづくりを受け継いできたボデガスマンサノスのワインは、各国に輸出されて世界中で親しまれている。伝統と革新的近代技術を融合した”飲みやすくておいしいワインづくり”を行っているワイナリーだ。
所有する畑でのぶどう栽培から、醸造、瓶詰め、出荷までを自社で一貫して行っているワイナリーとしても知られている。
輸入元であるトレードウィンドの清原正明代表取締役は、ボデガスマンサノスを「スペインワインと言えばリオハ。その中でも別格のワイナリーだ」と説明する。
ボデガスマンサノスのおすすめアイテム
ボデガスマンサノスのおすすめアイテムは、以前、サントリーが日本国内で展開していたものの、その後日本から姿を消していた「シグロ」だ。今回のスペインワイン&フード商談会でも「懐かしい」との声が上がっていた。
原産地呼称制度(DO)による原産地表記は「DOCaリオハ」。DOCaとは「特選原産地呼称ワイン」とも呼ばれ、スペインワインの中でも上質なワインが表示できるDOワインの中から、さらに厳しい基準で昇格が認められた高品質のワインが表示できるカテゴリーだ。現在は、リオハとプリオラートのみが認められている。
シグロ テンプラニーリョ
品種:テンプラニーリョ100%
アルコール度:13.5度
希望小売価格:1800円(税別)
ボデガスマンサノスが主体とするテンプラニーリョを100%使用し、フランス産オーク樽とアメリカ産オーク樽で12カ月熟成させた後、ボトルで6カ月熟成させた1本。麻袋に包まれた印象的なボトルは、サントリーが取り扱いをしていた頃から変わらない。
手頃な値段でありながら、ボデガスマンサノスが目指す、飲みやすくておいしいワインを堪能できる。
シグロ クリアンサ オロ/シグロ レセルバ
シグロ クリアンサ オロ
品種:テンプラニーリョ60%、ガルナシャ20%、グラシアーノ20%
アルコール度:13.5度
希望小売価格:3000円(税別)
シグロ レセルバ
品種:テンプラニーリョ70%、ガルナッチャ30%
アルコール度:13.5度
希望小売価格:4000円(税別)
華やかなパッケージのこの2本は、ギフト中心に販売予定だ。2020年2月から、まずは関東の百貨店で取り扱いが始まるとのこと。
シグロ クリアンサ セレクシオン
品種:テンプラニーリョ60%、ガルナッチャ20%、グラシアーノ20%
アルコール度:13.5度
希望小売価格:3500円(税別)
樹齢50年以上の古樹を使用した、プロ向けのアイテム。高級レストランなどでの取り扱いを想定している。