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いつものワインをちょっと違った趣向で楽しみたい。そんな人におすすめなのが、ワインを使ったカクテルだ。飲む前に少しアレンジを加えるだけで、また別の角度からワインを楽しめるようになる。
ワイン好きはもちろんのこと、まだワインに慣れていない人や甘いお酒が好きな人でも飲みやすく、おしゃれに味わえるワインカクテル。この記事では、ワインを使用したカクテルやレシピなどをご紹介する。
赤ワインでつくるおすすめカクテル3選
「ワインを使用したカクテル」と聞いて、真っ先に「サングリア」を思い浮かべる人は少なくないだろう。ここでは、赤ワインを使用したカクテルから、「サングリア」「キティ」「カリモーチョ」を紹介する。
サングリア
赤ワインを使用したカクテルの代表格とも言える、サングリア。スペインのアンダルシア地方が発祥の地とされている。赤ワインに果物とスパイス、砂糖を入れるだけで完成するので手軽な上、華やかな見た目とフルーティーな味わいを楽しめるのが魅力だ。
サングリアのつくり方はいたって簡単。赤ワイン1本(750ml)に対して砂糖を大さじ1~2杯とシナモンスティック1本、それにかんきつ類やイチゴといった好みの果物を加えれば完成だ。ただし、「飲む直前に果物をワインに入れる」「つくり置きをしない」といった点を守らないと酒税法違反になるので、家庭でつくる場合は注意したい。
キティ
赤ワインにジンジャーエールを加えてつくるカクテル。ジンジャーエールを混ぜることで赤ワイン特有の渋みが抑えられ、すっきりと飲みやすくなる。さっぱり感を出すために、レモンのスライスを添えることも。
キティは、赤ワインとジンジャーエールを1:1の割合で混ぜ合わせれば出来上がり。厳密なレシピはないので、氷を入れたり、赤ワインとジンジャーエールの割合を変えたりと、ちょっとしたアレンジを加えて好みの味を見つけるのも良いだろう。
カリモーチョ
カリモーチョは、赤ワインにコーラを加えてつくる。キティと同様にレモンのスライスを添えることもある。諸説あるが、スペインもしくはメキシコが発祥と言われており、スペインでは今なお人気の高いカクテルだ。
つくり方はとてもシンプル。赤ワインとコーラを1:1の割合で混ぜ合わせれば完成する。ワインの飲み応えを感じたいなら苦みの強い赤ワインを、さっぱりとした味わいを好むなら苦みの少ない軽めの赤ワインを選ぶとベター。
白ワインでつくるおすすめカクテル3選
赤ワインだけでなく、白ワインを使用したカクテルももちろんある。 ここでは、白ワインを使ったカクテルは、赤ワインよりすっきりとした飲み口になるのが特徴だ。白ワインを使用したカクテルの中から、「オペレーター」「スプリッツァー」「キール」を紹介しよう。
オペレーター
白ワインにジンジャーエールと少量のレモンジュースを加えてつくるカクテル。諸説あるが、飛行機の操縦士がよく飲んでいたことが名前の由来とも言われている。
オペレーターは白ワインとジンジャーエールを1:1の割合で混ぜ、コップ1杯につきレモンジュースを小さじ1杯ほど加えれば出来上がりだ。オペレーターの味わいは、使用する白ワインの甘辛度によって異なってくる。甘口ワインを使うとジュースのような甘いカクテルに、辛口ワインを使うと爽やかな味わいのカクテルになるので、その日の気分や好みで白ワインを変えて楽しんでも。
スプリッツァー
スプリッツァーは、白ワインに炭酸水を加えたカクテルだ。オーストリアのザルツブルクが発祥の地とされている。モーツァルトの故郷でもあるザルツブルクでは、毎年8月に音楽祭が開催されるが、その際もスプリッツァーが振る舞われるという。スプリッツァーという名前は、「はじける」という意味のドイツ語「spritzen(シュプリッツェン)」に由来する。
スプリッツァーのつくり方は、白ワインと炭酸水を3:2の割合で混ぜ合わせれば良い。白ワインの味わいをしっかりと残しながらも、炭酸水を加えることでアルコール度数やカロリーが抑えられ、さっぱりと飲みやすくなる。
キール
白ワインにカシスのリキュール「クレーム・ド・カシス」を加えたカクテル。ワイン好きにもカクテル好きにも人気で、ワインカクテルを代表すると言っても過言ではない。
つくり方は、白ワインとクレーム・ド・カシスを4:1の割合で混ぜ合わせれば完成だ。使用するワインを赤ワインにすると「キール・カーディナル」、シャンパン(シャンパーニュ)やスパークリングワインにすると「キール・ロワイヤル」になる。
スパークリングワインでつくるおすすめカクテル3選
最後に、シャンパンやスパークリングワインを使用した代表的なカクテルとして、「ミモザ」「ブラック・ベルベット」「クイーンズ・ペック」を紹介しよう。
ミモザ
ミモザは、シャンパンにオレンジジュースを加えたカクテルだ。シャンパンの炭酸とオレンジジュースの甘酸っぱさがつくり出す絶妙な味わい、ミモザの花を連想させる華やかな見た目から、女性にも人気が高い。
つくり方は、シャンパンとオレンジジュースを1:1の割合で混ぜるだけ。果汁100%のオレンジジュースを使用すると、甘すぎずフレッシュな果実味を感じることができる。
シャンパンを使用するのが基本だが、スパークリングワインを代用する場合も多い。
ブラック・ベルベット
ブラック・ベルベットは、スタウトビールとシャンパンでつくるカクテル。ただし、使用する銘柄に決まりはないので、黒ビールとシャンパンでつくっても良い。シャンパンがなければ、スパークリングワインを代用してもいいだろう。イギリスで昔から飲まれているカクテルで、ワインというよりも、まろやかなビールのような味わいだ。
つくり方は、黒ビールとシャンパンを1:1の割合で混ぜ合わせる。ビールとワインが合わさるときめの細かい泡ができ、ベルベットのように滑らかな口当たりを楽しめる。
クイーンズ・ペック
クイーンズ・ペックは、スパークリングワインとジンでつくるカクテルだ。アルコール度数の強いジンを加えるので、通常のワインよりもアルコールが強くなり、きりっとした大人のカクテルになる。
つくり方は、氷を入れたグラスにジンを30ml注ぎ、そこに適量のスパークリングワインを加えるだけ。スパークリングワインは好みで調整して楽しもう。
果物やソフトドリンク、他のお酒を加えることで、甘みや香り、口当たりが変化するワインカクテル。ワインの風味を感じつつも、また異なる味わいを発見できる。ワイン好きはもちろん、ワインにまだ慣れていない初心者でも、気軽に楽しめる方法の1つと言えるだろう。