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ペルノ・リカール・ジャパンは2023年11月21日、東京都渋谷区のTRUNK by Shoto Galleryで、同社が日本国内で販売するワインブランドを一堂に集めた「THE WINE SHOW by Pernod Ricard Japan」を開催した。
今回は、ケンウッド・ヴィンヤーズ(Kenwood Vineyards)が手掛ける「ジャック・ロンドン」シリーズの3つのワインについて、ヘッド・ワインメーカーのマーク・ビーマン氏がマスタークラスで語った内容を含めて紹介する。
ケンウッド・ヴィンヤーズがワインづくりをしているソノマや、今回取り上げる「ジャック・ロンドン」の畑について解説したマスタークラスの内容は、以下の記事で紹介している。
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テイスティングコメントは、ペルノ・リカール・ジャパンのパンフレットによる。
Jack London(ジャック・ロンドン)
オオカミのマークがシンボルの「ジャック・ロンドン」シリーズは、小説家のジャック・ロンドン氏が開拓した畑(ジャック・ロンドン・ランチ)のぶどうのみでつくるシングルヴィンヤードのワイン。
オオカミはロンドン氏の3つの小説に登場する生物で、ロンドン氏自身の愛称でもあったという。ビーマン氏は、「多くの人と同じように、ロンドン氏がオオカミに美しさや強さ、孤高を見出していただろう。我々のワインにも、そうした要素があると感じている」と説明していた。
ケンウッド・ヴィンヤーズ ジャック・ロンドン ソノマ・マウンテン ジンファンデル 2019
当日に試飲した人から、特に高い評価の声が上がっていたという1本。タンク内でタンニンが急速に発達したことから、10日間という短いマセレーションとなった。フレンチオークとアメリカンオークの樽(新樽率30%)で19カ月熟成している。ジャック・ロンドンの畑の特徴であるホワイトペッパーのスパイシーな香りが確かに感じられる。お好み焼きソースや甘辛いタレに合うようなジンファンデルらしさもあるワインだ。
【テイスティングコメント】
ソノマ・マウンテンの火山灰土壌の影響を感じさせる、生き生きとした味わいを備えている。ラズベリーやイチジクといったフルーツの香りに、ほのかにバニラやホワイトペッパーの香りが溶け合いながら、繊細で骨格のしっかりしたタンニンが、エレガントな味わいと長い余韻をもたらす。
タイプ:赤
ぶどう品種:ジンファンデル100%
参考小売価格:4620円(税込)
ケンウッド・ヴィンヤーズ ジャック・ロンドン ソノマ・マウンテン カベルネ・ソーヴィニヨン 2018
カベルネ・ソーヴィニヨンをメインに、メルローをブレンド。皮とともに平均16日間発酵後、フレンチオークとアメリカンオーク、ハンガリアンオークの3種類の樽(新樽率30%)で30カ月熟成させている。
【テイスティングコメント】
ドライチェリーやブラックラズベリーを思わせるフルーティーな香りに、タイムやセージのほか、ほんのりとバニラが溶け合った、複雑で芳醇な香り。豊かなフルボディの味わいと見事な余韻を備えている。
タイプ:赤
ぶどう品種:カベルネ・ソーヴィニヨン98%、メルロー2%
参考小売価格:4620円(税込)
ケンウッド・ヴィンヤーズ ジャック・ロンドン ソノマ・マウンテン レッド・ブレンド 2018
果実を厳選してブレンドした後に、樽で18カ月熟成させている。「ジェームス・サックリング(James Suckling)2022」にて90ポイント獲得。
【テイスティングコメント】
熟したベリー、乾燥したブルーベリーなどの黒い果実と共に、チョコレート、カルダモンのほのかな芳香が特徴。プラムなどの果実味や、ナツメグ、ルバーブパイのほのかな風味と、豊かなタンニンが絶妙に調和し、シルキーな口当たりと長い余韻を生み出す。
タイプ:赤
ぶどう品種:メルロー51%、ジンファンデル36%、シラー13%
参考小売価格:4620円(税込)
次回は、ケンウッド・ヴィンヤーズの「シックス・リッジズ」シリーズについて紹介する。
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