コラム

「セレクション50」に選出された、コスパ抜群のワイン「シャトー・ブレイニャン クリュ・ブルジョワ 2011」 ~「Undiscovered 2024」試飲・商談会レポート③

ボルドーワイン委員会(CIVB)は2024年4月17日、東京都渋谷区の代官山 蔦屋書店で「Undiscovered 2024」を開催した。

試飲・商談会の会場となった、代官山 蔦屋書店T-SITEのカフェラウンジ「Anjin」

「Undiscovered 2024」は、ボルドーワインの知られざる魅力を伝えるために、CIVBが2024年にスタートした新プロモーション「Re BORDEAUX」の第1回目のイベントとなった。ボルドーワインの“今”を代表する厳選50種と、日本未輸入のボルドーワイン60種の試飲・商談会が行われ、ボルドーの各地区から6人の生産者も来日。自らのシャトーおよび地区のワインを披露した。

今回は、来日した生産者の中から、シャトー・ブレイニャン(Château Blaignan)を紹介する。

シャトー・ブレイニャンとは

シャトー・ブレイニャンは、フランス・ボルドー地方のメドック地区の北側、ブレイニャン・プリニャックに位置する。

かつてブレイニャン家の領地だったこの場所は、14世紀にはぶどうが栽培されていたという記録が残されている。家族経営のシャトーで、メドック・クリュ・ブルジョワ同盟(Alliance des Crus Bourgeois du Médoc)が2020年に実施した分類では、クリュ・ブルジョワに格付けされている。

シャトー・ブレイニャンのおすすめワイン

試飲・商談会では、シャトー・ブレイニャンの販売マネージャーで醸造家のアメリー・ポルフィレ氏に話を伺った。

販売マネージャー兼醸造家のアメリー・ポルフィレ氏

――ワインづくりで工夫していることは?

収穫したぶどうを最善の状態でワインにしたいと思っています。ワインをつくるときは緻密さを大事にし、区画ごとに畑をきちんと理解した上で醸造しています。

果実の味わいをいかにそのまま出すかが重要で、果実味を保つ樽を使うことに心を砕いています。

――おすすめのワインを教えてください。

CIVBによって、ボルドーの“今”を象徴する50のワイン「セレクション 50 ボルドー 2024(SELECTION 50 BORDEAUX 2024)」に選ばれた、「シャトー・ブレイニャン クリュ・ブルジョワ 2011」です。醸造後に、タンクと樽で14~16カ月熟成させています。

このワインは、「チャレンジ・インターナショナル・デュ・ヴァン(Challenge international du vin) 2014」で金賞を受賞しています。

――「シャトー・ブレイニャン クリュ・ブルジョワ」はどんな味わいでしょうか。

とてもフルーティーで、カシスとブラックチェリーのような香りがあり、ほのかなスパイスやバニラのニュアンスも感じられます。

果実味が凝縮されたしっかりとしたボディと、柔らかなタンニンとのバランスの取れたワインです。10年以上も熟成させた味わいを手頃な価格で楽しめますので、ぜひお試しください。

「シャトー・ブレイニャン クリュ・ブルジョワ 2011」
タイプ:赤
品種:メルロー55%、カベルネ・ソーヴィニヨン43%、カベルネ・フラン2%
取り扱い先:重松貿易

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About the author /  菅沼 佐和子
菅沼 佐和子

おもに旅行の書籍やウェブサイトの制作に携わる編集者兼ライター。世界各地を旅するうちに、ワインに出会い興味をもつ。好きなワインはポルトガルのヴィーニョ・ヴェルデ。