2015年末、大掃除などであちこち片付けた結果、「これ、いつのもの?」という代物に出くわしませんでしたか?
ワインに関しても、いつ購入したのか、いつ開けたのか、記憶にないワインボトルを見つけてしまったかもしれません。「このワイン、飲んでも大丈夫?」と疑問に思ったとき、何を基準に判断したらいいかは難しいところです。
海外のライフハック情報サイト「Lifehack」に、ワインの状態を見極める方法として、簡単な8つのポイントが紹介されています。主に注意すべきなのは色と香りなのだとか。どんなところをチェックすればいいのか、いくつかポイントを取り上げてみましょう。
1. 茶色く変色している
白ワインも赤ワインも、ボトルを開けた瞬間から酸化が始まり、徐々に茶色く変色していきます。
年代物のワインにおいてこの現象は想定内ですが、もし1~2年くらいの新しいワインにもかかわらず茶色に変色しているとしたら、それは空気に触れすぎて品質が悪化しているサインなのだそうです。
ボトルを開けて数日後に予想よりも茶色いと感じたら、ワイナリーか輸送の途中で何らかのトラブルがあったと疑った方がよいでしょう。
2. 気泡が発生している
スパークリングワインでもないのに、ワインに気泡が発生していたら、ボトルの中で発酵が進んでいる可能性があるのだとか。こうなってしまったら、別のワインを開けるのが賢明でしょう。
3. 濡れた犬や湿った段ボールのような臭い
これらの臭いはコルク臭。ワイン用語では「ブショネ」と呼ばれ、腐敗したコルクにカビが生えることによって起こります。コルクを使用しているワインボトルに数%の確率で発生するのだそうです。
新しいボトルを開けてみれば、その違いは明白。コルク臭のするワインを飲んでも身体に差し支えはありませんが、うれしい経験とは言えないでしょう。
4. 絆創膏や納屋の庭のような臭い
ほんの少し漂ってくる納屋のような香りは、自然豊かなワイナリーを偲ばせ、ワインに奥行きや深みを与えるもの。しかし、絆創膏や家畜のようなきつい臭いは、酵母がワインに悪影響を及ぼしている可能性があります。
5. マニキュアの除光液や酢のような臭い
VAと呼ばれる酢酸菌がワインに作用すると、このような臭いが発生すると言われています。少量のVAであればコクや深みが増しますが、出過ぎると悪臭になり、ワインを一転不快な飲み物にしてしまいます。
6. まったく香りがない
ワインが冷やされ過ぎていたり、空気にまったく触れていなかったりすると、無臭に感じることがあります。
まず、ワイングラスを手で温め、グラスを回してワインに空気を含ませるようにしてみましょう。
それでもなお、何の香りもしなければ、そのワインは単に香りのないワインなのかもしれません。
ただ、湿った段ボールや犬のような悪臭を発生させるほどではないにしろ、ワインの香りを奪うくらいのコルクの腐敗が進んでいる、という見方もできますので気をつけましょう。
おいしいワインはタイミングを逃さずに味わいたいものですが、もし不運にも、年末に思わずワインを “発掘”してしまったのなら、こうしたポイントをチェックしてまだ飲めるワインなのか、確かめてみてください。