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「飲みきれない」という理由で、自宅でワインのボトルを開けるのをためらっている人もいるだろう。けれど正しく保存する方法さえ知っていれば、そんなためらいもなくなるかもしれない。
開栓後のワインを上手く保存できるかは、「いかに酸化をコントロールできるか」にかかっている。そのための具体的な方法をいくつか紹介したい。
保存方法1:手軽で確実な真空ポンプを使う
手軽な方法で簡単に酸化を抑えたいのなら、ワインボトル内の空気を吸い出す真空ポンプを買っておくことをオススメしたい。栓をするストッパーとセットで、1000円程度で購入できる。
使わないときと比べると、2倍程度、ワインの新鮮さが長続きするそうだ。
ただし、渋みが強いワインや極甘口のワイン、アルコール度数の高いワインなど、酸化させることで新しい魅力を味わえるタイプのワインや、ガスが溶け込んでいる白ワインなどには使わない方がよい。
保存方法2:ビニール袋をボトルの中で膨らませる
真空ポンプを使いたくないワインや、持っていない場合にオススメなのは、ビニール袋をボトルの中に入れて膨らませて、ワインと酸素が触れる面積を減らす方法だ。
あまり見た目はよくないが、ビニール袋の端を口の外に巻き付けるようにして輪ゴムで止めてしまえば、ストッパーも必要ない。
保存方法3:小瓶に移す
ボトル内の酸素を減らすには、余ったワインを小瓶に移しておくのも有効だ。
最初から「半分しか飲まない」と決めているなら、開栓したらすぐに飲まない分を小瓶に移しておくと、より鮮度が保てる。
保存方法4:ガスを使う
ワインの表面にガスの層を作ることで酸化を抑えるための専用のガスがある。グラスワインを提供している飲食店などで、よく利用されている方法だ。ガス缶1本で90回程度利用できて、価格は2000円前後だ。
保存方法5:コルクをはめなおすなら正しく!
今まで紹介した方法ではなく、抜いたコルクをはめ直すクラシカルな方法を貫き通したいのなら、正しくはめ直すこと!
ワインに面していた方をワイン側にはめ直す方が、質は低下しにくいと言われている。
甘口、スパークリングなどのワイン別保存期間の目安
これらの方法によって開栓後のワインもある程度は鮮度を保てるようになるが、できるだけ早いうちに飲み切った方がいい。
「○日以内に飲み切って」とはなかなか言い切れないが、赤白ともに甘口なワインほど長持ちはする。それ以外のワインは、1日~1週間以内に飲み切った方がよいだろう。
スパークリングワインはできれば翌日のうちに、ライトやミディアムの赤ワインは5日以内に飲み切るのがオススメだ。
飲んでみて酸味が強くなっていたり、色が明らかに変わってしまったりしても体に害はない。ただ味は良くないので、料理に使った方がよさそうだ。