栓を開けたものの飲み切らなかったワイン。一体、どれくらい保存がきくものなのだろうか。
先日、ワイン別の飲みごろ・賞味期限を紹介する記事を掲載した。今回はワインの種類別に、開封した後の保存可能期間に触れているインフォグラフィックを紹介したい。
スパークリングワイン
開封後:1~3日
※ スパークリングワイン用のストッパーを使用して、冷蔵庫で保存した場合
ただし、炭酸は次第に抜けていく。早めに飲んだ方がいいのは間違いない。シャンパンに用いられる「瓶内二次発酵方式」でつくられたスパークリングワインは、タンク方式と比べて炭酸が長持ちする傾向がある。
開封前:3年
冷やすのは飲む1~2日前にすること。
白ワイン(軽口、甘口)、ロゼ
開封後:5~7日
※ コルクを入れ直して冷蔵庫で保存した場合
ただし、酸化によって味は変化していく。果実味も失われていくので要注意だ。
開封前:3年
白ワイン(重口)
開封後:3~5日
※コルクを入れ直して冷蔵庫で保存した場合
重口の白ワインは、軽口・甘口の白ワインと比べて酸化のスピードが早めとなる。
開封前:3年
赤ワイン
開封後:3~5日
※コルクを入れ直して冷暗所で保存した場合
タンニンが多く含まれているものの方が、酸化による劣化が遅い。また、開封した翌日に味が良くなるタイプのものもある。冷暗所がない場合や夏場は冷蔵庫へ入れよう。
開封前:2~3年
シェリーやポートなどの酒精強化ワイン
開封後:28日
※コルクを入れ直して冷暗所で保存した場合
酒精強化ワインは、開封後もかなり長い期間、楽しめる。マディラやマルサラに関しては、開封後も年単位で保存が可能なほどだ。
開封前:10年以上
強化のために加えられたブランデーが、寿命を長くしている。甘口のものやデザートワインは、さらに長持ちする。
ボックスワイン
開封後:2~3週間
※冷蔵庫で保存した場合
開封前:賞味期限まで
ワインに賞味期限はないが、プラスチックの中にワインが入っているボックスワインには賞味期限があるのでチェックしておこう。目安としては1年~1年半ほどだ。
メーカー推奨の賞味期限はどれくらい?
ワインには賞味期限というものはない。すでに飲みごろになっているワインが店頭に並んでいるので、開封前の保存期間として一般的にメーカーは次のように勧めている。
白ワイン:1~2年
赤ワイン:2~3年
スパークリングワイン:なるべく早く
正しい方法で保存しよう
開封した後のワインを保存するときの基本は、「冷たい場所」「暗い場所」「匂い移りのしない場所」に置いておくこと。
今回紹介した方法は、開封したコルクを入れ直すだけの簡単な方法で栓をした場合の保存日数となる。少しでも長く保存したいのであれば、こちらの記事を参考にしてみてはいかがだろうか?