コラム

ワインセーバー、自宅にある? 開栓後のワインを酸化から守るワインセーバーの種類と使い方

「ワインを飲みたいけど1本は飲めない」「昨日は赤ワインだったけど、今日は白ワインの気分」といったときに、ワインを飲み残してしまうこと、よくあると思う。

そんな余ってしまったワインを酸化から守るのに便利なのが、「ワインセーバー」などのワイングッズだ。

ワインセーバーとはどんなグッズか

ワインセーバーとは、ワインボトル内の空気を抜いて真空状態にするグッズ。ワインの酸化を防止し、鮮度も保つ効果がある。「ワインキーパー」「ワインポンプ」などとも呼ばれている。

Wine Pump

空気を抜くポンプと栓をするストッパーとセットになっているものもあれば、ポンプがそのままストッパーになるものもある。

また、最近では酸化防止カーボンフィルターが内蔵され、真空状態にしなくてもワインの酸化を防止するストッパーも出てきている。

さまざまなワインセーバーがある中で、今回はおすすめの商品をいくつか紹介したい。

手動でボトル内の空気を吸い出すタイプ

ワインセーバーの種類として、ストッパーに専用ポンプをセットして手動で中の空気を吸い出すタイプがある。

空気が抜けたかどうかは、ポンプを押したときの音やポンプの重さで判断する。

【VACUVIN(バキュバン)】

1983年の発売以降、ワイン愛好家やレストランなどの間で定番となっているワインセーバーだ。シャンパン用の商品もあり、シャンパン用はレバーを上下して中の空気を抜く。

参考価格:本体+ストッパー1つセット=1663円(税込)
     本体+ストッパー2つセット=3024円(税込)
     シャンパンセーバー=2052円(税込)
保存期間目安:約10日間、シャンパン用は1週間

Vacuvin Wine Saver and Wine Server Set (5 Pieces)

【Swissmar(スイスマール)】

VACUVINよりも若干お手軽に購入できるのが、Swissmarだ。

シャンパンストッパーは、単体では使用できず、本体をセットして使用する。VACUVINで慣れている人には、「使いづらい」「壊れやすい」と感じることもあるようだ。

販売価格:本体+ストッパー1つセット=1296円(税込)
     ストッパーのみ2つセット=540円(税込)
     シャンパンストッパー=1620円(税込)

電動でボトル内の空気を吸い出すタイプ

【デンソー】

ワインセーバーには、手動式のものだけでなく電動式のタイプもある。

こちらはボトルに差し込んだストッパーに本体をセットすると、自動で真空にしてくれる。面倒な操作も必要なく、真空完了も光でお知らせしてくれるので分かりやすい。

販売価格:本体+ストッパー2つセット=1万800円(税込)
保存目安期間:1週間程度

とにかく安さにこだわるタイプ

【バキュフレッシュ】

安さにこだわりたい人には、手動タイプがストッパー2つ付きでAmazonでの販売価格900円(税込)。電動タイプが同3809円(税込)と、バキュフレッシュシリーズはとにかく安い。愛用者も多い商品だ。

ポンプとストッパーが一緒になっているタイプ

【ノーブランド】

「1本飲み切らないと次のワインを開けない」という人に向いている格安タイプのワインセーバーがこちら。アマゾンでは1000円以下で販売されているが、送料がかかるので要注意だ。

ポンプがそのままストッパーになっているので、使うときに「ストッパーがない!」ということがなくなるので便利だ。

【flow(フロウ)】

真空状態になったかどうかをポンプの位置を見て判断できるタイプ。ストッパーの上部がポンプになっていて、ポンプを何度も押して空気を出す。ボトル内の空気が無くなるとポンプの位置が上がらなくなるので、真空状態になったことが分かる。

定価も432円(税込)とかなりお手頃だ。

ボトルにかぶせるだけのタイプ

【アンチ・オックス】

ボトルに被せておくと、酸化防止カーボンフィルターがワインの酸化を防止してくれる。簡単に使えるが、スペインやイタリアのソムリエ協会からも公認されている実力派のワインセーバーだ。

販売価格:2509円(税込)
保存目安期間:ボトル内に半分残っている場合で約5~10日

アウトドア用に詰め替えるタイプ

【ノーブランド】

ワインを容器に移し替えた後で、空気を押し出すことで真空に保つ容器。詰め替えの手間がかかるので、日常の飲み残し対策というよりも、アウトドアにワインを持っていくときに使うと便利かもしれない。

Amazonでの販売価格は750mlタイプで1188円(税込)。別途送料がかかる。

ガスを使って酸化を防ぐタイプ

【ファンヴィーノ】

無味無臭の窒素ガスをワインボトルに充填し、ワインの表面にガスの層をつくることで酸化を抑える方法もある。

その上からコルクを閉めたり、キャップを被せたりするだけで済むので非常に簡単だ。グラスワインを提供している飲食店などで、よく利用されている。

ガス缶1本で90回程度利用できて、価格は2000円前後だ。

主な種類のワインセーバーを紹介してきた。こうした種類のワインセーバーの中から、あなたにとってのお気に入りが見つかれば幸いだ。

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About the author /  鵜沢 シズカ
鵜沢 シズカ

J.S.A.ワインエキスパート。米フロリダ州で日本酒の販売に携わっている間に、浮気心で手を出したワインに魅了される。英語や販売・営業経験を活かしながら、ワインの魅力を伝えられたら幸せ