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メルシャンが2017年6月、国内のワイン市場に関するデータをまとめたレポート「2017年 日本のワイン市場」を公開した。
国税庁によると、2015年の日本のワイン消費量は37万337kL(前年比5.6%増)。7年連続の増加となり、4年連続で過去最高を更新した。
人口1人当たりの年間ワイン消費量は約3L。ワインボトルに換算すると約4本分だ。
10年前(2005年)の日本のワイン消費量は23万8207kL。人口1人当たりの消費量はボトル2.5本分(1.89L)だった。いずれもこの10年で1.5倍以上に伸びている。
ちなみに人口1人当たりの年間ワイン消費量が最も多いのはポルトガルで54Lだ。ボトル72本分と日本人と比べて実に18倍ものワインを飲んでいる計算になる。
国内製造ワインも好調
2016年度のワイン出荷数量は、国内製造ワインは11万2112kL、輸入ワインが25万2532kLだった。10年前の出荷数量と比べると、国内製造ワインは34.3%増、輸入ワインは60.7%増となっている。
国内製造ワインの消費数量は、2015年に11万360kLだった。前年に続いて10万kLを超え、この10年間で最も多い消費量となった。
メルシャンは「『無添加』や『機能系』の拡大に加え、日本でのワインづくり開始から2017年で140年を迎える日本ワインの品質向上による人気の高まりにも注目が集まっています」とコメントしている。
チリ産ワインが好調
2016年のスティルワインの輸入数量は、2年連続でチリ(5万535kL)が1位。フランス(4万5711kL)が2位となった。
スパークリングワインの輸入数量については、国別に見ると次のとおりとなる。
1位:フランス(1万2535kL)
2位:スペイン(9526kL)
3位:イタリア(6756kL)
スパークリングワインに関しては、リーズナブルなものも高価格帯のものも、いずれも輸入数量が伸びているという。
オールドワールド産のスパークリングワインが上位を占める中、チリ(3522kL)はスパークリングワインの輸入数量でも4位に入った。前年と比べて51.8%増と大きく成長している。
<関連リンク>
2017年 日本のワイン市場
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