家庭でワインや果実酒を醸造できる、スマート家電の開発がスタートする。ハタプロは2016年8月1日、レシピ通りに材料を入れるだけで、ワインなどを自動で醸造するIoT酒樽「ALCHEMA(アルケマ)」を開発すると発表した。米国で先行して発売する予定で、その後、日本向けに、みそなどの発酵食品にも対応する製品を開発するという。
IoTとは、Internet of Thingsの略称で、日本語では「モノのインターネット」と訳される。「モノ」と「モノ」がインターネットに接続され、相互に情報交換をしたり、制御したりする仕組みのことを示している。今回開発されるALCHEMAは、スマートフォンなどと接続することで、ワインや果実酒を1~2週間ほどで醸造できるという。
醸造に必要なのは、レシピを選ぶ、材料を入れる、酵母を入れる、という3つのステップのみとなる。スマートフォンのアプリでレシピを選択し、果物・砂糖・水などの材料を用意する。酵母の種類と量はレシピに示されており、好みの発泡度合いなどをアプリで設定すれば、自動で醸造作業を行ってくれる。
また、複数のセンサーが搭載され、ふたを開けなくても発酵の進行状況などをアプリで確認できる。医療分野で使用されるUV-C LEDライトも装備しており、容器を消毒してから醸造を開始するなど、衛生面でも細かい配慮が施されている。
開発にあたっては、2016年7月27日よりクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で支援金の募集を開始。公開から3日で目標金額8万ドル(約800万円)を達成しているが、引き続き支援金を募集している。
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