2018年10月

「ドン ペリニヨン」の醸造最高責任者にヴァンサン・シャプロン氏が就任

MHD モエ ヘネシー ディアジオは2018年10月5日、同社が取り扱うブランド「ドン ペリニヨン」の醸造最高責任者として、ヴァンサン・シャプロン氏が2019年1月1日より着任すると発表した。また、2018年11月初旬には、現・最高責任者であるリシャール・ジェフロワ氏が手掛ける「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2008 レガシー エディション ギフトボックス」を発売する予定だ。

「ドン ペリニヨン」は、世界的にその名を知られるシャンパンだ。日本でも“ドンペリ”の略称で呼ばれ、高級シャンパンの代名詞ともなっている。「ドン ペリニヨン」には、醸造の責任を負う「最高醸造責任者(シェフ・ド・カーヴ)」という役職が存在している。現在の醸造最高責任者であるジェフロワ氏は、1990年より28年間にわたってその役職を務め、これまで15ものヴィンテージを発表してきた。

今回、その役職を継承するのは、ジェフロワ氏の下で経験を積んできたシャプロン氏だ。同氏は2005年より醸造者として働き始め、これまで2005年、2006年、2008年、2009年の4つのヴィンテージの発表に関わってきた。今後は、既存のヴィンテージという有形遺産の管理を引き受けるとともに、新たな方向を目指していくという。

また、ジェフロワ氏の最後のヴィンテージである「ドン ペリニヨン ヴィンテージ 2008 レガシー エディション ギフトボックス」を通常商品に先駆けて発売する。ジェフロワ氏とシャプロン氏が共につくり上げる最後のヴィンテージで、ギフトボックスには2人のサインが記されている。希望小売価格は2万4200円となっている。

<関連リンク>
【プレスリリース】ドン ペリニヨン醸造最高責任者の「レガシーの継承」を発表 リシャール・ジェフロワからヴァンサン・シャプロンへ

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About the author /  NAGATA

カルチャー、音楽などを中心に執筆するフリーライター。大学院に在学し、インターネット文化を研究する傍ら、執筆に取り組んでいる。山梨県に在住している際に日本ワインの魅力にとりつかれる。