
ワインを楽しみたい一方で、平日はアルコールを控えたい、翌日に予定があるため軽めに済ませたいという人は少なくない。そうした需要を背景に、近年はノンアルコールワインや低アルコールワインの選択肢が広がっている。
IWSRは2025年のレポートで、日本を含む主要8市場において、ノンアル・低アルワインの参加率や飲用頻度が伸びていると報告している。OIVも2025年の世界ワインセクター概況で、成熟市場における消費パターンの変化をワイン業界の重要な論点として挙げている。
休肝日は「ワインを飲まない日」と考えられがちだが、ワインらしい香りや食事との相性を楽しむ方法はある。本記事では、ノンアルコールワインと低アルコールワインの違いや選び方、Amazonで購入できる5本のワインを紹介する。
ノンアル・低アルワインとは
ノンアルコールワインは、一般的なワインと同じようにぶどうを原料とし、発酵後にアルコールを取り除いたものや、ぶどう果汁をベースにワインの味わいに近づけたものなどがある。商品によっては「0.0%」と表示されるものもあれば、「0.5%未満」とされるものもあるため、購入時には表示を確認しておきたい。
一方、低アルコールワインは、通常のワインよりアルコール度数を抑えた酒類だ。一般的なスティルワインは12〜14%前後のものが多いが、低アルコールタイプでは5%台から10%前後のものもある。完全にアルコールを避けたい時には向かないが、「今日は軽く飲みたい」という場面では選択肢になり得る。
ノンアル・低アルワインは、通常のワインと同じ味わいを求めると物足りなく感じることもある。しかし、泡や酸、果実味を生かした飲み物として捉えると、食事との相性は十分に楽しめる。特にスパークリングタイプは、泡が香りと口当たりを補うため、初めて試す1本として選びやすい。
選ぶときに見たいポイント
最初に確認したいのはアルコール度数だ。運転前や妊娠中・授乳中など、アルコールを避ける必要がある場合は、商品表示を必ず確認する必要がある。ノンアルコールと書かれていても、微量のアルコールを含む商品は存在する。
次に、泡・白・赤のスタイルを見ると選びやすい。泡は食前酒や乾杯向きで、サラダや前菜にも合わせやすい。白は魚介や鶏肉、赤はトマト料理や軽めの肉料理に合わせると、ワインらしい食中酒としての役割を果たしてくれる。
また、温度も重要だ。ノンアルコールワインは温度が上がると甘さが前に出やすいものがあるため、白やスパークリングはしっかり冷やすとよい。赤も室温より少し低めから試すと、果実味と酸のバランスが取りやすい。
休肝日に試したい5本
ここからは、休肝日や軽く飲みたい日に試しやすいワインを5本紹介する。ノンアルコールを中心に、低アルコールの赤ワインも1本加えた。
ピエール・ゼロ ブラン・ド・ブラン
商品名:Pierre Zero Blanc de Blancs
タイプ:ノンアルコール・スパークリング
アルコール度数:0.0%
南仏産シャルドネを使用した、スパークリングワインテイストのノンアルコール飲料。柑橘系のニュアンスと泡の華やかさがあり、乾杯用の1本として使いやすい。カプレーゼや白身魚のカルパッチョ、塩味のあるナッツなどと合わせたい。
デュク・ドゥ・モンターニュ
商品名:デュク・ドゥ・モンターニュ
タイプ:ノンアルコール・スパークリング
アルコール度数:ノンアルコール
ベルギーのスタッセンが手掛けるノンアルコールスパークリング。果実味に丸みがあり、ワインに慣れていない人にも出しやすいタイプだ。甘みを感じるため、食前酒のほか、フルーツやチーズ、ちらし寿司などにも合わせやすい。
ヴィンテンス シャルドネ
商品名:VINTENSE Chardonnay
タイプ:ノンアルコール・白
アルコール度数:ノンアルコール
ベルギーのノンアルコールワインブランド、ヴィンテンスの白ワインタイプ。シャルドネらしいすっきりとした印象があり、食中酒として使いやすい。サラダ、魚介のマリネ、レモンを添えた鶏肉料理など、軽めの料理と相性がよい。
カールユング メルロー
商品名:Carl Jung Merlot
タイプ:ノンアルコール・赤
アルコール度数:0.5%未満
ドイツのカールユングは、脱アルコールワインで知られるブランドだ。メルローは、濃厚な赤ワインというよりも、軽やかな果実味を楽しむタイプ。トマト煮込み、ラザニア、きのこのソテー、ハンバーグなど、旨みのある料理と合わせるとよい。
サンタ・ヘレナ・アルパカ・デライト・レッド
商品名:Santa Helena Alpaca Delight Red
タイプ:低アルコール・赤
アルコール度数:5.5%
こちらはノンアルコールではなく、アルコール度数5.5%の低アルコールワイン。完全な休肝日には向かないが、通常の赤ワインより軽めに楽しみたい日に選びやすい。ミートソース、焼き鳥のたれ、豚肉の生姜焼きなど、甘辛い味付けの料理にも合わせやすいだろう。
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グラスと料理で満足感は変わる
ノンアル・低アルワインを楽しむ際には、できればワイングラスを使いたい。香りがまとまり、通常のグラスで飲むよりもワインらしさを感じやすくなる。特にスパークリングタイプは、冷やした状態で細身のグラスに注ぐと、泡立ちと香りの印象が整う。
料理は、チーズ、オリーブ、ナッツ、トマト、ハーブ、柑橘など、香りや塩味のある食材と合わせるとよい。飲み物そのもののボディが軽い分、料理側に香りや旨みがあると、食卓全体の満足感が高まる。
飲み方を整えるための選択肢
休肝日は、ワインの楽しみを完全に手放す日ではない。アルコールを避けたい日は0.0%のスパークリングや白を、少しだけ軽く飲みたい日は低アルコールワインを選ぶなど、目的に応じて使い分けることができる。
ノンアル・低アルワインは、通常のワインの代替品というより、現代の食卓に合わせた新しいカテゴリーと言えるだろう。体調や予定に合わせて選択肢を持っておくことは、ワインとの付き合い方を長く楽しむためにも役立つはずだ。
※20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。低アルコール商品は酒類です。ノンアルコール表記の商品でも、妊娠中・授乳中・運転前などアルコールを避ける必要がある場合は、各商品の表示を必ず確認してください。
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