余市町は2022年3月29日、リーデル・ジャパンと包括連携協定を締結した。北海道産の日本ワインの魅力を発信するため、相互に連携し、協働して取り組んでいく。
リーデルは、1756年創業のオーストリアの老舗ワイングラスメーカー。ワイングラスの形状により、ワインの香りや味わいが変化することに世界で初めて着目したことで知られ、ぶどう品種に合わせて形状を変えたグラスづくりを行っている。ぶどうの個性だけでなく、生産者の思いを再現するグラスとして、世界中で愛用されている。
一方の余市町は、北海道北西部に位置する町で、北海道開拓の明治時代から果実栽培が行われており、明治10年(1877年)にはぶどうが結実した。大正9年(1920年)には生食用ぶどうの栽培に成功し、1973年にはワイン用ぶどうの試験栽培が開始された。現在では北海道でも随一のワイン用ぶどうの生産量を誇り、2011年から「北のフルーツ王国よいちワイン特区」に認定されている。
今回の包括連携協定により、余市の町づくりやワイン振興の取り組みを進めていくとともに、今後さらにワインの銘醸地としてのポジションを築いていく狙いがある。