コラム

200年の歴史が香る唯一無二の芸術品「ペリエ・ジュエ」~解説:シャンパーニュ一押しワイナリー

秀でた味わいを持つシャンパーニュはさまざまな土地に存在しているが、「ビジュアル」「テイスト」ともに美しいと称賛されるのが、「ペリエ・ジュエ」だ。200年にわたり人々を魅了してきた伝統的な技法、そしてアイコニックなデザインボトルに魅了されるファンも多い。今回は、シャンパーニュの中でも独特の存在感と輝きを放つペリエ・ジュエを取り上げたい。
Perrier-Jouet Champagne Bar at St. Pancras International Station, London

ペリエ・ジュエのエピソード

アーティストとコラボレーションしたワインボトル

ペリエ・ジュエと言えば、デザイン性が高く、美しいワインボトルを思い浮かべる人も多いはずだ。初めてデザインを手掛けたのは、19世紀末を彩った装飾様式「アール・ヌーヴォー」の立役者として名高いエミール・ガレで、ゴールドで縁取られた白いアネモネの花をボトルに描いた。1902年にガレがデザインしたこのボトル以降、メゾンから生み出されるシャンパーニュのボトルは常に高いデザイン性を誇り、テイストだけでなく、ビジュアルでも人々を楽しませている。
Perrier-Jouët

PERRIER-JOUËT + CIMON ART

最高醸造責任者に選ばれたのは200年の歴史でたったの7人

ペリエ・ジュエをつくるにあたって、大きなかじ取り役を担う人物は「最高醸造責任者」と呼ばれる。その最高醸造責任者に選ばれたのは、200年の歴史の中でわずか7人。彼らは、ペリエ・ジュエの伝統的なスタイル、そしてトーンなどを生み出す技をマスターし、独自のシャンパーニュを生み出す力を必要とされる職人なのだ。

現在の最高醸造責任者は、7代目であるエルヴェ・デシャン氏。自身の仕事を「アーティストがクリエイティブな作業を行うように打ち込む」と表現しており、まさに出来上がったペリエ・ジュエは優秀なアート作品のように人々を魅了し続けている。
The Cellars of Perrier-Jouët

ペリエ・ジュエの歴史

伝統と革新を繰り返し、唯一の存在へ

今や世界的に有名なメゾンへと成長したペリエ・ジュエは、1811年にフランスのシャンパーニュ地方で産声を上げる。当主のピエール・ニコラ・マリー・ペリエとその妻アデル・ジュエの夫婦がつくり出すシャンパーニュは国内で話題となり、あっという間に海外へと広がっていく。

2代目のシャルル・ペリエは、伝統を守りつつ、調合やヴィンテージの生産を開始し、その人気を不動のものとした。さらに3代目のアンリ・ガリスは、シャンパーニュのクオリティに目を向けるだけでなく、ボトルデザインにも注目。エミール・ガレに依頼し、ボトルデザインをメゾンのアイコニック的存在へと高めていった。
Perrier-Jouët, Épernay (M1002811)

世界初の辛口シャンパーニュづくりに成功

1800年代のシャンパーニュは、糖分を添加した甘さのあるものがすべてだった。そんな中、ペリエ・ジュエでは糖分を通常の10分の1程度に減らした独自のシャンパーニュを開発。シャンパーニュが食前酒の1つとして選べるようになったと話題をさらう。このことが、後の世界初の辛口シャンパーニュ「ペリエ・ジュエ グラン ブリュット」の誕生へとつながっていった。
Christmas

ペリエ・ジュエのワインづくりの特徴

所有するぶどう畑の99%以上が「特級」

ペリエ・ジュエは、ぶどうを栽培する畑から強いこだわりを持つ。18世紀初頭からシャンパーニュ地方にぶどう畑を所有しており、そのエリアは特にクオリティの高いぶどうが収穫できることから、「魔法のトライアングル」と呼ばれている。

良質なワインをつくり出すため、今もなお、ぶどう栽培における伝統を守り続けている。だからといって保守的になり過ぎることはなく、時代に合わせて新たな試みも受け入れている。

またペリエ・ジュエは、シャンパーニュ地方の中での微妙な土地柄の違いを見抜いており、それぞれの土地のぶどうの特徴も把握する。さらに、収穫時の個性を考慮した上で、バランス良く調合している。ペリエ・ジュエが所有するぶどう畑の99.2%に、特級を意味する「グランクリュ」が与えられている。
Perrier-Jouët Champagne

ペリエ・ジュエのおすすめワイン

ベルエポック

ペリエ・ジュエの代表作として有名なシャンパーニュ。ヴィンテージシャンパンのため、年によってテイストが異なる。エミール・ガレによって描かれたボトル、繊細かつエレガントな味わいは「シャンパンの芸術品」とも呼ばれている。
BELLE EPOQUE PREMIER PERRIER_JOUET (4)

ブラゾン ロゼ

「ブラゾン」とはフランスの勲章の意味であり、まさに勲章もののクオリティを誇るシャンパーニュ。繊細でエレガントな味わいはペリエ・ジュエの個性そのものだが、他にフルーティーな味わいも感じる。また、カラーは美しいサーモンピンクで、女性からの支持が高い。万人に愛される柔らかな余韻もあり、シャンパーニュ初心者にもおすすめだ。
Champagne PERRIER-JOUET BLASON ROSE

ペリエ・ジュエ グラン ブリュット

愛らしい白い花のようなノートが香る、世界で最初の辛口シャンパーニュ。シャープながらも上品な口当たりが長く続き、デザートワインではなく、食事と合うシャンパーニュとして高い人気を誇る。2015年には、世界規模で開催されるインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションで金賞を受賞した。
perrier_jouet

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