コラム

人気イベント「世界の酒とチーズフェスティバル」で売れたワインはコレ! 赤・白・ロゼ・泡の売上ランキングを紹介

   

ワイン好きが集まる大丸東京店の恒例イベント「世界の酒とチーズフェスティバル」。毎年春・秋に開催されるイベントで、この秋も2018年10月10~16日に開催された。多数のインポーターが自慢のワインを並べ、その魅力を競っていた。

世界の酒とチーズフェスティバルの魅力と言えば、催事場内に並ぶ約1000種類のワインのうち、約300種類の無料試飲が可能という太っ腹なところだろう。ソムリエもこぞって試飲に訪れるというプロの間でも認められたイベントだ。

会場の案内図には、前回の売上で上位のワインが紹介されていた。今回の記事では、その前回好成績を残したワインを、泡・白・ロゼ・赤に分けて、それぞれ取り上げていく。

ランキングではニューワールド勢が健闘し、フランス・イタリア・スペイン・アメリカ・オセアニアが見事にランク外だったのが印象的だった。各ブースで伺った担当者のコメントも織り交ぜながら解説していこう。

<泡部門・1位> KWV キュヴェ・ブリュット


つくり手:KWV
産地:南アフリカ/西ケープ州
価格:1263円(税込)

南アフリカを代表するつくり手、KWVの定番スパークリングワインが人気トップに輝いた。

爽やかでフレッシュな印象の味わいで、ランチタイムや明るいうちからキュッと冷やして飲むのに最適だ。デイリーに飲めるリーズナブルさもうれしい。

ぶどう品種はシュナン・ブランを使用。芳しい花のような香りと、蜜のような果実味が特徴だ。

<泡部門・2位> 高畠醗泡デラウェアプリデムース


つくり手:高畠ワイナリー
産地:日本/山形
価格:1799円(税込)

東北の誇るつくり手、高畠ワイナリーからは、瓶内二次発酵のスパークリングワインがランクイン。

生食用のデラウェアではなく、元来の種のあるデラウェアを使用。種のあるものは味わいが凝縮し、美しい酸味も生まれる。いわゆる“デラウェア”とは全く異なる印象だ。

上澄みのみではなく、あえてオリも使うことから若干のにごりが出るが、味に深みが生まれる。すっきりとして、幅広い料理に合わせられるワインだ。

<白部門・1位> カサス・デル・ボスケ ソーヴィニヨン・ブラン・レゼルバ


つくり手:カサス・デル・ボスケ
産地:チリ/カサブランカ・ヴァレー
価格:1598円(税込)

白ワインの1位には、チリのソーヴィニヨン・ブランが入った。つくり手のカサス・デル・ボスケはカサブランカ・ヴァレーの最も古い生産者のひとりだ。

爽やか&すっきりだけのソーヴィニヨン・ブランではなく、チリの太陽を浴びて育った果実味あふれるソーヴィニヨン・ブランを楽しめる。昼夜の気温差がもたらす美しい酸味と、ほんのり樽香も効いていて、バランスが良い。しっかりとした印象の味わいだ。

<白部門・2位> ボーランド・セラー シュナン・ブラン


つくり手:ボーランド・セラー
産地:南アフリカ
価格:1620円(税込)

こちらは南アフリカのシュナン・ブラン白。蜜・桃のような魅惑的な香りと、芳醇な果実味が特徴だ。

フランス/ロワールの繊細なシュナン・ブランとはまた異なり、辛口ながらしっかりとした味わいがあるのが南アフリカのシュナン・ブランの特徴だ。

複数のワインを試飲したお客も、迷いなく購入していったという。

<ロゼ部門・1位> トレオン・デ・パレデス ヴァレ・デ・レンゴ・ロゼ・カベルネ・ソーヴィニヨン


つくり手:トレオン・デ・パレデス
産地:チリ/カチャポアル・ヴァレー
価格:1566円(税込)

出展ワインすべての中で、トップの売上を記録したこともあるという大人気ロゼワイン。

イチゴ色の濃い外観、香りはとことん華やか。味わいは、優しい果実味がふわっと広がり、最後はカベルネらしいタンニンがしっかり締めてくれる。

味付けのしっかりした食事にも合わせやすく、醤油を使った和食にも好相性。世界的なロゼブームとともに、日本人のロゼワインの印象も大きく変わり、多くの方に認められつつあるということだろう。

<ロゼ部門・2位> カサス・デル・ボスケ ロゼ


つくり手:カサス・デル・ボスケ
産地:チリ/レイダ・ヴァレー
価格:1944円(税込)

ロゼ部門の2位にもチリワインがランクイン。

ぶどう品種はシラーを使い、濃いめの外観にしっかりとした味わい。深夜にぶどうを収穫することで、ぶどう内の果実味と酸味が凝縮した状態で醸造工程に移る。

シラー特有のコクある果実味が十分生かされ、また同時にエレガントなドライさも感じられるワインだ。

<赤部門・1位> キンタ・ドス・ロケス キンタ・ド・コーレイヨ レッド


つくり手:キンタ・ドス・ロケス
産地:ポルトガル/ダン
価格:1215円(税込)

赤ワインは1位、2位共に土着ぶどう品種でつくられるワインとなった。

まず1位は、数百もの土着品種が残るポルトガルから、ジャエンという品種を使ったミディアムボディの赤ワインがランクイン。赤果実のようなフレッシュな果実味と、適度なタンニンがボディを支える。口当たりは飲みやすいがそこそこのボディもあり、万能に使えそうな味わいだ。

ジャエンはスペイン北西部の土着品種、メンシアと同種とのこと。このクオリティのワインがリーズナブルに買えるのもうれしいところだ。

<赤部門・2位> リオン・グリー ララ・ニャグラ 100%


つくり手:リオン・グリー
産地:モルドバ/コードゥル
価格:1539円(税込)

2位に入ったのは、モルドバでつくられたミディアムボディの赤ワイン。ララ・ニャグラという土着品種は、モルドバではメジャーなぶどう品種。単独も、混醸も、多彩なタイプのワインに使われている。

こちらは柔らかい口当たりに絹のような滑らかなテイストが、人気の理由。タンニンがあまりないため、ワイン単体でも気軽にスイスイと飲める。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で
About the author /  Yayoi Ozawa
Yayoi Ozawa

フランス料理店経営ののち、ワインとグルメ、音楽を専門とするライターへ転身